【過去問解説(経済学)】R5(再試)第3問 付加価値 #中小企業診断士試験

今日は、経済学 R5(再試)第3問ついて解説します。

経済学 R5(再試)第3問

次の仮設例①~③に基づく記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

① 果実農家が中間投入を行わずに 500 万円の果実を収穫した。そのうち、100 万円分を消費者に販売し、残り 400 万円分を飲料メーカーに販売した。
② 飲料メーカーは仕入れた 400 万円の果実のみを使って 600 万円のジュースを生産し、そのすべてを流通業者に販売した。
③ 流通業者は仕入れたジュースすべてを 800 万円で消費者に販売した。

〔解答群〕
ア 最終生産物の合計は 800 万円になる。
イ 投入された中間生産物の合計は 900 万円になる。
ウ 付加価値の合計は 900 万円になる。
エ 流通業者が生み出した付加価値は 800 万円になる。

解説

付加価値に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

本問は、各段階で生み出された付加価値を整理できるかが問われています。

付加価値=出額 - 中間投入額 で求めます。

それでは、それぞれの付加価値を整理していきます。

果実農家
500万円の果実を収穫しています。中間投入はないので、付加価値はそのまま500万円です。

飲料メーカー
400万円の果実を仕入れ、600万円のジュースを生産しています。したがって、付加価値は
600万円 - 400万円 = 200万円
です。

流通業者
600万円のジュースを仕入れ、800万円で販売しています。したがって、付加価値は
800万円 - 600万円 = 200万円
です。

以上より、付加価値の合計は、500万円 + 200万円 + 200万円 = 900万円
となります。

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:最終生産物の合計は800万円になる。
→ ❌ 誤りです。
消費者に販売されたものが最終生産物です。本問では、果実農家が消費者に直接販売した100万円分の果実と、流通業者が消費者に販売した800万円分のジュースが最終生産物に当たります。したがって、最終生産物の合計は
100万円 + 800万円 = 900万円でとなります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:投入された中間生産物の合計は900万円になる。
→ ❌ 誤りです。
中間生産物は、生産の途中で他の企業に投入された財です。本問では、飲料メーカーが仕入れた果実400万円と、流通業者が仕入れたジュース600万円が中間生産物に当たります。したがって、中間生産物の合計は
400万円 + 600万円 = 1,000万円となります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:付加価値の合計は900万円になる。
→ ✅ 正しいです。
先程説明の通り、果実農家の付加価値は500万円、飲料メーカーの付加価値は200万円、流通業者の付加価値は200万円です。したがって、付加価値の合計は
500万円 + 200万円 + 200万円 = 900万円となります。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:流通業者が生み出した付加価値は800万円になる。
→ ❌ 誤りです。~
流通業者の付加価値は、販売額から仕入額を引いて求めます。本問では
800万円 - 600万円 = 200万円となります。
よって、この選択肢は×です。
✅ 以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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