【過去問解説(経済学)】R7 第17問 外部不経済 #中小企業診断士試験

今日は、経済学 R7 第17問 について解説します。

経済学 R7 第17問

工場排水が自然環境と近隣住民の生活に悪影響を与えるような、生産活動に負の外部性が伴う場合の市場均衡を考える。下図には、需要曲線 D、私的限界費用曲線S0、社会的限界費用曲線 S1 が描かれている。市場均衡は点 H で与えられ、均衡価格は P、均衡取引量は Q である。また、社会的な最適点は点 E である。
この図に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 市場均衡の下での生産者余剰は、三角形 PBH である。
b 市場均衡の下での外部費用は、四角形 EFHG である。
c 市場均衡の下で生じる厚生上の損失は、三角形 EHG である。
d 最適点が達成された場合の社会的余剰は、三角形 ACE である。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:正  d:誤
イ a:正  b:正  c:誤  d:誤
ウ a:正  b:誤  c:正  d:正
エ a:誤  b:正  c:誤  d:正
オ a:誤  b:誤  c:正  d:誤

解説

外部経済に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

まず前提を整理します。
負の外部性がある場合、市場では私的限界費用 S0 に基づいて生産が行われるため、生産量は社会的に望ましい水準より多くなります。
このとき市場均衡は点 H、社会的に最適な点は点 E であり、過剰生産によって厚生上の損失が発生します。
また、社会的限界費用 S1 は、私的限界費用 S0 に外部費用を加えたものです。

それでは選択肢を見ていきましょう。

a:市場均衡の下での生産者余剰は、三角形 PBH である。
→ ✅ 正しいです。
場均衡では価格は P、生産量は Q であり、生産者余剰は価格 P の下で私的限界費用曲線 S0 の上にある部分です。
したがって、その範囲は三角形 PBH で表されます。
よって、この選択肢は〇です。
b:市場均衡の下での外部費用は、四角形 EFHG である。
→ ❌ 誤りです。
市場均衡の下での外部費用は、社会的限界費用曲線 S1 と私的限界費用曲線 S0 の差として表されます。
したがって、数量 Q までの外部費用は四角形 CBHG です。
EFHG は最適生産量を超えて過剰に生産された部分に対応する領域です。
よって、この選択肢は×です。

c:市場均衡の下で生じる厚生上の損失は、三角形 EHG である。
→ ✅ 正しいです。
市場均衡では、生産量が最適水準 E よりも多い Q まで拡大しているため、過剰生産が生じています。
このとき発生する厚生上の損失、つまり死荷重は、需要曲線 D と社会的限界費用曲線 S1 に挟まれた三角形 EHG で表されます。
よって、この選択肢は〇です。

d:最適点が達成された場合の社会的余剰は、三角形 ACE である。
→ ✅ 正しいです。
最適点 E が達成された場合、社会的余剰は需要曲線 D の下、社会的限界費用曲線 S1 の上の部分として表されます。
したがって、その範囲は三角形 ACE です。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正しい組み合わせはa:正  b:誤  c:正  d:正ですので
正解は選択肢ウとなります。

 

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