【過去問解説(財務・会計)】R1 第10問 収益性分析

今日は財務・会計のR1第10問について解説します。

R1 財務・会計 第10問

当社では、製品の製造に当たり必要な部品Xを1か月に300個自製しているが、A工業から当該部品を 1 個当たり19千円で販売したいという提案があった。自製の場合と購入の場合ではどちらがいくら有利であるか。次月の予算に関する以下の資料に基づき、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【資 料】
1 .部品Xの製造原価

2 .固定費には部品Xの製造に必要な特殊機械の賃借料900千円が含まれているが、部品Xを購入する場合には不要となる。

〔解答群〕
ア 購入の方が 200 千円有利
イ 購入の方が 1,100 千円有利
ウ 自製の方が 300 千円有利
エ 自製の方が 1,200 千円有利

解説

自製の場合と購入の場合の意思決定に関する問題です。

このような問題は、自製の場合、購入の場合それぞれにかかる費用を求め、比較を行います。

今回の問題では、自製の場合の製造原価が6,800千円と既に示されていますので、購入の場合の費用を計算し、自製の場合と比較することとします。

購入とした場合、与えられた資料から固定費2,300千円のうち、部品Xの製造に必要な特殊機械の賃借料900千円は不要とのことですが、逆に言うとそれ以外の固定費はかかるということですので、購入の場合には2,300千円-900千円=1,400千円の固定費も加えて費用を計算する必要があります。

以上から、購入の場合の費用は

固定費 2,300千円-900千円=1,400千円

変動費 19千円×300個=5,700千円

より、1,400千円+5,700千円=7,100千円

となり、自製の場合の6,800千円と比較すると、

7,100千円-6,800千円=300千円

より、自製の方が300千円有利です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

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