【過去問解説(財務・会計)】R1 第9問 利益差異分析

今日は財務会計のR1第9問の経営分析の問題について解説します。

R1 財務・会計 第9問
8 月中の材料Sの取引に関する以下の資料に基づき、材料消費価格差異として最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、材料の予定消費価格は510円/kgであり、材料の実際消費額は総平均法を用いて計算している。
【資 料】
8月 1日 前月繰越 20kg 500円/kg
10日 仕  入 30kg 600円/kg
25日 出  庫 40kg(うち直接材料 30 kg 間接材料 10 kg)
31日 次月繰越 10kg
〔解答群〕
ア 1,500 円の不利差異
イ 1,500 円の有利差異
ウ 2,000 円の不利差異
エ 2,000 円の有利差異

 

今回は材料消費差異について問われている問題です。
問題文中から
予定消費価格は510円/kgとされているので、
そこに材料の消費量をかけた値と、実際に消費した材料の価格に消費量をかけた値を比較して、差異を求めていくことにします。

なお、実際に消費した材料の価格を求める際は、問題文に「材料の実際消費額は総平均法を用いて計算している」とあるため、総平均法で求めることとします。

まず、材料の消費量ですが、8月25日に出庫40kgとあるので、消費量は40kgということがわかります。
よって、材料予定消費額は
510×40   … ①
で求められます。

次に、実際に消費した材料について確認します。
材料の消費量は、上記で確認した通り40kgです。
価格は、問題文に「材料の実際消費額は総平均法を用いて計算している」ため、総平均法で求めます。
資料から
前月繰越 20kg 500円/kg
仕  入 30kg 600円/kg
とあるため、この平均価格を求めます。
(20×500+30×600)/(20+30)=560
以上より、平均価格は560円/kgなので、材料実際額は
560×40  … ②
で求められます。

以上から、予定<実際 なので、不利差異であり、その額は
560×40-510×40=(560-510)×40=2,000
より、2,000円の不利差異となります。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

ちなみに、材料予定額と材料実際額を求めるときは①、②のように、掛け算の形で示して、あえて最後まで計算しませんでした。
これは、材料の消費量は予定と実際で同じ値を使うことが事前にわかっていたため、
560×40=22,400
510×40=20,400
22,400-20,400=2,000
という形で計算するよりも
(560-510)×40=2,000
という形で計算した方が楽そうだなと思ったからです。
前者だと暗算はちょっとしんどいですが、後者であれば暗算でもどうにかなります。
このようにちょっとした工夫をすることで計算の手間を大きく減らすことができますので、一生懸命全部計算されていた方は、こういった工夫のやり方を試していただければと思います。

 

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