【過去問解説(運営管理)】H30第7問 日程計画

今回の過去問解説は第7問の日程計画の問題についてです。

今回の問題は知識というよりは現場対応が重要となる問題です。

解答に時間もかかるので、本番で問題を解く際は優先順位としては後の方に回し、時間を使いすぎないようにしましょう。

 

H30 運営管理 第7問
1台の工作機械で2種類の製品A、Bを加工している職場における基準日程計画について考える。計画作成上の前提条件は以下に示すとおりである。

<計画作成上の前提条件>
・製品Aのロットサイズは 40 個で、加工時間は 0.5 時間/個である。
・製品Bのロットサイズは 60 個で、加工時間は 1.0 時間/個である。
・ 1 期当たりの製造可能時間の上限は 60 時間である。
・ロット分割はできない。
・各製品の生産は 1 期しか前倒しができない。
この条件の下で、 1 期から 6 期までの予測需要量と 1 期目の期首在庫量から、生産能力を考慮しない場合の製品A、Bそれぞれの各期の生産量と必要生産時間を求めた。このときの期別の必要生産時間を下図に示す。


各製品の生産が 1 期前倒しできることを考慮して、実行可能となる基準日程計画を作成した。このときの 1 期から 6 期までの製品Bの必要生産時間として、最も適切なものはどれか。

 

それでは早速解説していきましょう。
まず、前提条件を見ると、「製品Bのロットサイズは 60 個」、「ロット分割はできない」とあります。
そのため、中身を具体的に試行錯誤する前に60以外の数字が並んでいるウとエは削ることができます。
もし、どうしても時間がない場合は、ウとエだけ削ってあとは2択というのも悪くない対応かと思います。

さて、それではアかイかというのを考えていきましょう。
現状の図では「1期当たりの製造可能時間の上限は 60 時間である。」という制約条件を満たせていません。
生産は1期だけ前倒しできる、ということなので、生産を前倒しすることで上記の条件を満たすようにする必要があります。

図を見てみると、1期当たりの製造可能時間の上限を上回っている期は3期と5期です。
そのため3期と5期の分を前倒しして製造してあげる必要があるということがわかります。

まず3期の分については、製品B60個の製造を2期に前倒しすることで問題なく製造できそうです。
次に5期の分を考えます。5期の分を前倒ししようと思っても4期にもそれなりの需要があるため、何もせずに前倒しすると今度は4期の製造可能時間をオーバーしてしまいそうです。
そこで、4期の分を3期に前倒しをすることを考えます。
3期は製品Bの製造を2期に前倒ししているため、4期の分の製品A40時間分を前倒ししても余力があります。
そのため、3期に4期の分の製品A40時間分を製造し、4期に5期の分の製品Bを製造すれば60時間の上限を超えずに生産することができます。

以上から、各期の生産時間を整理すると以下のようになり、正解は選択肢イとなります。

 

 

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