今日は運営管理のH24第16問について解説します。
連合作業分析に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 連合作業分析では、作業を単独作業、連合作業、連続作業の3つに分類して作業分析を実施する。
イ 連合作業分析では、作業を要素動作の単位に分割して分析を実施する。
ウ 連合作業分析は、配置人員を検討する際に利用できる。
エ 連合作業分析は、複数の素材を組み合わせて製品を製造するプロセスを分析するための手法である。
解説
連合作業分析に関する問題です。連合作業分析は、「人と機械、2人以上の人が協同して作業を行うとき、その共同作業の効率を高めるための分析手法 JIS Z 8141-5213」です。
それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アでは、作業を「単独作業」「連合作業」「連続作業」の3つに分解して作業分析を実施するとありますが、連合作業分析では作業を「単独作業(機械とは関係なく作業している状態)」「連合作業(機械と一緒に作業している状態)」「手待ち(機械の作業終わりを待っている状態)」の3つに分類します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イにある「要素動作の単位に分割して分析を実施する」のはサーブリッグ分析(微動作分析)の説明です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウでは「配置人員を検討する際に利用できる」とありますが、連合作業分析によって人や機械の手待ちロスを明確にして改善することで、人や機械の稼働率向上や機械持ち台数の最適化、配置人員の適正化を図ることができます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢エにある「複数の素材を組み合わせて製品を製造するプロセスを分析する手法」は、「生産対象の物を中心に、原材料、部品などが製品化される過程を工程図記号で表して調査・分析する手法 JIS Z 8141-5202」である製品工程分析です。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。