【過去問解説(運営管理)】H27 第13問 ものの流れ管理

今日は、運営管理 H27 第13問 について解説します。

 運営管理 H27 第13問

ものの流れの管理に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

ア ある在庫点から見て、ものの流れにおける上流側の在庫点の在庫の総和によって定義される在庫量をエシェロン在庫という。
イ “顧客ー小売業ー卸売業ー製造業ー部品・資材サプライヤ” などの供給活動の連鎖構造を、サプライチェーンという。
ウ サプライチェーンの上流に行くほど発注量の変動が大きくなる現象を、ブルウィップ効果という。
エ 多段階生産・在庫システムにおける見込生産と受注生産の分岐点を、デカップリングポイントという。

解説

ものの流れ管理に関する問題です。

それでは選択肢をみていきましょう。
今回は不適切な選択肢を選びます。

選択肢ア:誤りです。エシェロン在庫について、まとめシートで以下の通り解説しています。エシェロン在庫とは、ある在庫点から見て、輸送中の物を含めた、ものの流れにおける下流側の在庫点の在庫の合計のことです。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。サプライチェーンとは、顧客ー小売業ー卸売業ー製造業ー部品・資材サプライヤ” などの供給活動の連鎖構造のことを言います。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:その通りです。ブルウィップ効果のブルウィップとは牛追いの鞭のことで、牛追いの鞭が手元でわずかな力を加えるだけで鞭がしなって大きな力が加わる様子から、物流の上流側の事業者になればなるほど、末端の需要動向の変化が増幅されて伝わり、需要予測が大きくブレてしまうことをいいます。

よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:その通りです。デカップリングポイントの設定とは、例えば様々な色違いの製品を生産している企業で、色を塗る前の製品を在庫として保有しておき、それぞれの色の製品の売れ行きの状況を見ながらどの色をどれだけ塗るかを決める、といったように中間製品の在庫を置くポイントを適切に設定することです。

よって、この選択肢は〇です。

以上から、不適切な選択肢を選びますので、正解は選択肢アとなります。

 

 

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