【過去問解説(運営管理)】R2 第4問 品質表

今日は運営管理のR2第4問について解説します。

R2 運営管理 第4問

 品質表に関する以下の文章において、空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

下表は、スマートフォンについて作成した品質表である。この表において表側aは[ A ]、表頭bは[ B ]を表す。それらの対応関係は、◎と○で示される。
新製品を開発する状況において、[ A ]に重要度を付けて[ B ]に変換する場合、◎を5 点、○を3 点とすると、最も重要な[ B ]は[ C ]となる。

〔解答群〕
ア A:品質特性  B:要求品質  C:形状寸法
イ A:品質特性  B:要求品質  C:充電性
ウ A:要求品質  B:品質特性  C:形状寸法
エ A:要求品質  B:品質特性  C:質量
オ A:要求品質  B:品質特性  C:充電性

解説

品質展開における品質表に関する問題です。品質展開とは、顧客・市場のニーズである要求品質(軽い、持ち運びやすいなど)を製品・サービスの品質特性を表す代用特性(〇〇g以下、△△cm以下など)へ変換し、さらに構成部品の設計や工程の条件へ順次展開していく手法です。顧客・市場のニーズは「軽い」などの日常用語で表現されることが多く、これを設計者・技術者が具体的な「重量」「寸法」などの工学的特性に置き換えていきます。このプロセスの中で、顧客の要求品質と品質特性(代用特性)を二元表にまとめたものが品質表です。
それでは早速、空欄を見ていきましょう。

空欄A:品質表のa側は、抽象的な言葉で表現される顧客・市場のニーズである「要求品質」です。したがって空欄Aには「要求品質」が入ります。

空欄B:品質表のb側は、寸法や質量など工学的な特性である「品質特性(代用特性)」です。したがって空欄Bには「品質特性」が入ります。

空欄C:空欄Cは重要度の計算が必要です。寸法、重量などの品質特性の重要度は、各要求品質の重要度(顧客が重視する項目)に◎を5 点、○を3 点とした配点を掛け合わせて計算します。

品質特性の重要度 = (各要求品質の重要度 × 配点)の総和

各要求品質の重要度を順番に計算していきます。

・データ容量 = 1×3+3×3 = 12

・充電性 = 3×5 = 15

・形状寸法 = 4×3+2×3+5×5 = 43

・質量 = 3×3+2×5+5×3 = 34

したがって、最も重要な品質特性は「形状寸法」となりますので、空欄Cには「形状寸法」が入ります。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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