【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第17問 トヨタ生産方式

今日は運営管理のR5(再試)第17問について解説します。

R5(再試)運営管理 第17問

JIT(ジャストインタイム)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a かんばんと呼ばれる作業指示票を利用して、生産工程を選択する。
b 最終工程の生産量を平準化することが重要である。
c すべての工程が、後工程の要求に合わせて、必要な物を、必要なときに、必要な量だけ生産する生産方式である。
d 作り過ぎによる中間仕掛品の滞留、工程の遊休などを生じさせないように、生産工程の流れ化および生産リードタイムの短縮に狙いがある。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:正
イ a:正  b:正  c:正  d:誤
ウ a:誤  b:正  c:正  d:正
エ a:誤  b:誤  c:正  d:誤
オ a:誤  b:誤  c:誤  d:正

解説

トヨタ生産方式のJIT(ジャストインタイム)に関する問題です。早速、各記述を見ていきましょう。

記述a:JIT方式では、かんばんと呼ばれる製造・運搬指示板を利用して何をどれだけ製造するか、運搬するかを指示します。生産工程を選択するものではありませんので、この記述は×です。

記述b:JIT方式を導入するためには、各工程の同期化や清流化が必要です。最終工程の生産量にムラがあると、連動して各工程の生産量にムラができ、手待ちが発生したり、間に合わなかったりしますので、最終工程の生産量の平準化は必須になります。よってこの記述は〇です。

記述c:JIT方式は、後工程が主導権を持ち、後工程の要求に合わせて必要な分だけを生産するシステムです。よってこの記述は〇です。

記述d:JIT方式では各工程の同期化や清流化を行った上で、最終的には1個流しによる仕掛品の削減を実現します。仕掛品の滞留がありませんので、生産リードタイムも短縮されます。よってこの記述は〇です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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