【過去問解説(運営管理)】R5(再試) 第19問 生産管理の基本用語

今日は運営管理のR5(再試)第19問について解説します。

R5(再試)運営管理 第19問

生産の合理化・改善に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 3Sにおける専門化(specialization)は、生産工程、生産システム、工場または企業を対象に特定の機能に特化することである。
b 5W1Hは、改善活動を行うときの指針で、「どれだけ」の問いかけが含まれる。
c ECRSの原則におけるRは、「削減できないか」という改善の指針または着眼点を意味する。
d 動作経済の原則は、1)身体の使用、2)作業場所、3)工具および設備の設計、に関する3つの原則に大別される。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:誤  d:誤
イ a:正  b:誤  c:正  d:誤
ウ a:正  b:誤  c:誤  d:正
エ a:誤  b:正  c:正  d:誤
オ a:誤  b:誤  c:正  d:正

解説

生産管理の基本用語に関する問題です。早速、各記述を見ていきましょう。

記述a:3Sは、単純化(Simplification)、標準化(Standardization)、専門家(Specialization)の英語の頭文字をとったもので、生産を合理化していくうえで基本になる原則です。専門化(specialization)は、生産の要素を特定の機能に特化させることですので、この記述は〇です。

記述b:5W1Hは、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」を表現した言葉で、ビジネスシーンでのヌケモレを防ぐためのポイントです。「どれだけ」という問いは含まれませんので、この記述は×です。

記述c:ECRSは、改善の原則で「E:Eliminateなくせないか」「C:Combine一緒にできないか」「R:Rearrange順番を変えられないか」「S:Simplify簡単にできないか」の英語の頭文字をとったものです。Rは「削減できないか」ではありませんので、この記述は×です。

記述d:動作経済の原則は最も効率の良い作業を実現しようとするためのもので、「動作方法」「作業場所」「治工具および機械」の3つの視点と「動作の数を減らす」「動作は同時に行う」「動作の距離を短くする」「動作を楽にする」の4つの基本原則、つまり合計12の視点から体系的に研究するための手法です。よってこの記述は〇です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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