2次試験の問題を解いてみました@事例Ⅰ その1

こんにちは。
まとめシート著者の野網です。
昨日の記事で、本日から過去問解説に戻ると書きましたが、今年の2次試験の問題が手に入りましたので、本日からシリーズで今年の2次試験の問題を解いていきたいと思います。

 

私は、事例Ⅰ~Ⅲでは

  1. 設問の解釈
  2. 与件文を読む(2回)
  3. 解答メモを作る
  4. 解答を書く

というプロセスで解答を作成していました。

これからの記事では、この流れに沿って解答だけでなく、どのように解答を導いたのかという私の考え方をご紹介したいと思います。

 

本日は、まずは、事例Ⅰの設問解釈について書かせていただきます。

 

■設問の解釈(開始~10分)

受験番号を記入→問題用紙を破る→段落番号を記入する、というルーチンをこなしたら、まずは設問文を読んで、どのようなことが問われているのか、という要求を具体化したり、制約条件を確認したりします。

 

事例Ⅰの場合、制約条件の確認と設問文を読んだ段階で想起される1次知識に加え、各問題がどの「レイヤー」の問題なのかということの判断も行います。

この「レイヤー」とは、その設問がどのレベルの話について聞いているのか、ということであり、具体的には

  1. 経営戦略
  2. 組織構造
  3. 組織の活性化
  4. 人的資源管理

の4つのレイヤーに分けておりました。

設問を読んだ段階で、問題が大きな経営戦略のレベルの話を聞きたいのか、それとも、より具体的な人事施策について聞ききたいのかということをはっきりさせます。

これを行うことで、最終的な回答の方向性をはっきりさせます。

また、レイヤーと合わせて、問題として

  • 情報整理
  • 期待される効果
  • 助言

のどれが求められているものなのか、ということを判断すると、解答の構成を考える際に方向性が導きやすくなります。

それでは以下に、具体的にどんなことを考えていたかをご紹介します。

今回作成したメモはこちらをご覧ください。

それでは、以下に、具体的にどんなことを考えていたかをご紹介します。

 

■第1問
第1問を見ると、A社は「研究開発型企業」、ということだそうです。そして、「相対的に規模の小さな市場をターゲットとしている」とあり、その理由が問われています。
さらに、制約条件として「競争戦略の観点から」という条件が入っています。
まず、この問題のレイヤーとタイプを整理すると、レイヤーはもろに「競争戦略」と聞いているので、「1.経営戦略」レイヤー、問題のタイプは理由ということなので「期待される効果」となります。

そして、競争戦略というと1次試験では、ポーターの競争戦略とコトラーの競争戦略が出てきました。
そのため、このどちらかの視点で書くべきだろうと考えました。
コトラーの競争地位別戦略であれば、経営資源の質は高いが量は小さいニッチャーの戦略をポーターの基本戦略からすると戦略ターゲットの幅が狭い集中戦略、特に差別化集中戦略を取ったのであろうと考えられます。

とりあえず、最初に思いついた両方列挙しましたが、問題で「ターゲット」という言葉が入っているのでどちらかというと戦略ターゲットの幅と競争優位のタイプで分類しているポーターの戦略論で語ってほしいのかな、と考えました。
そうであれば5Fの観点から規模の小さな市場にターゲットを絞ることになった理由を列挙し、最後に集中戦略の目的を書いて〆るということで、解答の書き方としては、
理由は①~、②~、・・・、のため市場を絞り経営資源の集中を図った。
といった感じになるだろうと考えました。

与件文からは、5Fの観点から見たときにそれっぽい言葉が書いてあるところを探そうと考えました。

■第2問(設問1)
第2問の設問1は、A社が最終消費者向けの製品開発をあまりしてこなかった理由が聞かれています。
そして、制約条件として「人員構成から考えて」という条件が入っています。

まず、レイヤーについて考えると人員構成という縛りから2.組織構造という可能性も考えられますが、どちらかというと開発戦略について聞いているので、これも「1.経営戦略」レイヤー、問題のタイプは同じく理由が聞かれているので「期待される効果」となります。
最終消費者に向けた製品を開発しなかった理由を考えるために、最終消費者に向けた製品開発で必要となる要素を考えると、最終消費者向け製品ではニーズの収集が不可欠な要素となります。そのため、A社はそれができない人員構成だったのでは、ということが仮説として浮かび上がります。
ですので、リソースが足りないということとそうなった理由が与件文には書かれているのではということが考えられ、それを探してこよう、と考えました。

文章の構成は、理由を聞かれているので
理由は①~、②~、・・・
という形にしようと考えました。

■第2問(設問2)
第2問の設問2は、複写機関連製品事業とそれ以前の事業の事業特性の比較について問われています。
この問題も会社の事業特性が問われているため、レイヤーは「1.経営戦略」レイヤー、問題のタイプは「情報整理」と考えました。
問題文から、それ以前の製品の事業特性では何らかの経営危機に陥る理由があり、それを打開するために複写機関連製品事業を手がけたということが読み取れます。
そのため、事業特性の違いを探してくる際は、以前の製品の特性には経営危機に陥る要因があり、複写機関連製品事業はそれを打開することができる要因があるはずなので、そこに注意して探してくる必要があると考えました。

文章の構成は、
以前の製品は~という特性であったが、複写機事業は~という特性があり、~という違いがある
といった構成を想定しました。

■第3問
第3問は、A社の組織改変の目的が聞かれています。
そのため、レイヤーは「2.組織構造」問題のタイプは理由ということなので「期待される効果」となります。

まずは、与件文を読んで、どういう組織からどういう組織に変わったかをチェックし、それぞれのメリデメを比較し、前の組織構造にデメリットがあり、今の組織構造のメリットを生かそうとしたという形で解答を考えていけば良いと考えました。
それぞれの組織構造のメリット・デメリットについてはまとめシートでもたっぷり説明しましたので、まとめシートを使ってくれた方が、この問題にきっちり対応できていると嬉しいです。
解答の構成は
目的は○○組織から○○組織に変えることで①~、②~を図ったため
と想定しました。

■第4問
第4問はもろに「.人的資源管理」レイヤーのモチベーション向上のための施策が問われています。問題のタイプは「助言」です。
金銭的・物理的インセンティブ以外という制約条件がありますので、それ以外でありそうなものをとりあえず列挙してみます。
すると、
・権限委譲、職務拡大or充実
・社内表彰
・MBO
・配置転換(希望業務に就かせる)
・能力開発(外部との連携の機会を与えて能力が向上できるようにする)
などが考えられます。

あとは与件文を読んで、最後にモチベーションUPで〆ようと考え、構成は
①~、②~、・・・に取り組み、社員の意欲向上を図る
としたいと考えました。

設問解釈では以上のようなことを考え、与件文を読んだときに何を探してくればよさそうかということを整理しました。

明日は、この続きである「与件文を読む」について解説したいと思います。

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