2次試験の問題を解いてみました@事例Ⅲ その1

こんにちは。
まとめシート著者の野網です。
昨日まで事例Ⅱについて、私が解いてみた結果を書かせていただきましたが、今日からは事例Ⅲについて事例Ⅰ・Ⅱと同じく4回にわたって書いていきたいと思います。

 

これまでも書いてきましたが、私は、事例Ⅰ~Ⅲでは

  1. 設問の解釈
  2. 与件文を読む(2回)
  3. 解答メモを作る
  4. 解答を書く

というプロセスで解答を作成していました。

本日は、まずは、事例Ⅲの設問解釈について書かせていただきます。

 

■設問の解釈(開始~10分)

受験番号を記入→問題用紙を破る→段落番号を記入する、というルーチンをこなしたら、まずは設問文を読んで、どのようなことが問われているのか、という要求を具体化したり、制約条件を確認したりします。

 

事例Ⅲの場合、制約条件の確認と設問文を読んだ段階で想起される1次知識に加え、各問題がどの「レイヤー」の問題なのかということの判断も行います。

この「レイヤー」とは、その設問がどのレベルの話について聞いているのか、ということであり、具体的には

  1. 経営戦略
  2. 生産管理(問題解決)
  3. 生産性改善(課題達成)

の3つのレイヤーに分けておりました。

設問を読んだ段階で、問題が大きな経営戦略のレベルの話を聞きたいのか、それとも、より具体的な生産管理レベルについて聞ききたいのかということをはっきりさせます。

これを行うことで、最終的な回答の方向性をはっきりさせます。

また、レイヤーと合わせて、問題として

  • 情報整理
  • 期待される効果
  • 助言

のどれが求められているものなのか、ということを判断すると、解答の構成を考える際に方向性が導きやすくなります。

それでは以下に、具体的にどんなことを考えていたかをご紹介します。

今回作成したメモはこちらをご覧ください。

今年は、昨年のイレギュラーな感じの問題と比較して、かなりオーソゾックスな問題になったなという印象をうけました。

 

それでは、以下に、具体的にどんなことを考えていたかをご紹介します。

 

■第1問
第1問は顧客企業の工場が海外に移転してもC社の業績が維持されてきた理由を聞かれていますので、レイヤーは1.経営戦略です。

おそらく、答えは与件文の中に書いてあるので情報整理系の問題と分類しました。

そして、外部環境が悪化しても業績が維持されたということでしたので、この時点ではその理由として

①何らかの強みを活かせた

②顧客企業が海外移転しても他の顧客を確保することで業績を維持した

といった理由が考えられるのではという仮説を立てました。

その場合、①についてはどんな強みがあるのか②についてはどういう分野にどういう顧客を広げたのかということを探しに行こうと考えました。

※このように最初に仮説を挙げるのは、仮説を挙げることで、与件文全体を読み解いて解答を考えるというのではなく、仮説を裏付ける情報を探してくるという読み方ができるようになるため、情報処理量を減らすとともに、解答要素を探しやすくするという効果を狙って行っています。

挙げる仮説は与件文を読んだ段階で、違っていることがありますが、あくまでも仮説なので違っていたら違っていたでスルーします。

文章の構成は

理由は①~、②~・・・

といった形を想定します。

■第2問
第2問は、「作業方法に関する問題手とその改善策」とありますので、レイヤーは2.生産管理としました。そして、改善策を求められているため助言系の問題と判断しました。

また、図2を分析しとありますので、まずは図を見てみないと始まらないなと思いましたが、逆に言うと、この問題は見る範囲が図2に限られているため、図さえきちんと分析できれば、比較的対応しやすい問題だろうと考えました。

 

文章の構成は

問題点は①~、②~・・・、改善策は①~、②~

といった形を想定します。

■第3問

第2問は、「C社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図1)を分析して」とありますので、レイヤーは2.生産管理としました。そして、改善策を求められているため助言系の問題と判断しました。

また、この問題も図1を分析しとありますので、まずは図を見てみないと始まらないなと思いました。第2問と違って図だけでなく「C社の生産計画策定方法と」という記述があるため生産計画の策定方法に関しては与件文をしっかり読む必要があると考えました。

 

文章の構成は

問題点は①~、②~・・・、改善策は①~、②~

といった形を想定します。

■第4問
第4問は、「生産管理のコンピュータ化」とありましたので、「生産管理の」というワードは入っているもののどちらかというと3.生産性改善のレイヤーではないかと考えました。

また、事前に整備しておく内容を120字以内で述べよとありましたので、助言系の問題と考えました。

この問題は、昔の情報系の問題(どのような情報を活用していくべきか、などが問われている問題)と似たような問題だと考えました。

生産性改善のレイヤーであれば、ITの活用、マニュアル化、標準化などが想定されますので、それができるような情報が与件文にあるのではと考えました。

 

文章の構成は

内容は①~、②~・・・

と想定しましたが、あまり解答のイメージが湧かなかったため、別の形もありうるかな、と考えました。

■第5問

最終問題の第5問は「今後の戦略について」聞いているので1.経営戦略レイヤーです。また、「助言せよ」とはっきり書いているので助言系の問題に分類されます。

「C 社が立地環境や経営資源を生かし て付加価値を高めるための」という条件から、まずは現在の立地環境や経営資源がどのようなものなのか知る必要があると考えました。

この立地環境や経営資源は第1問とも関係してくると考えたため、問題を解く際は第1問と第5問はセットで処理しようと考えました。

 

文章の構成は

①~、②~・・・を活かし、①~、②~・・・することで、付加価値を高め(競争優位構築)を図る

と想定しました。

設問解釈では以上のようなことを考え、与件文を読んだときに何を探してくればよさそうかということを整理しました。

明日は、この続きである「与件文を読む」について解説したいと思います。
 

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