【過去問解説(企業経営理論)】H25 第17問 組織学習

今日は企業経営理論H25第17問について解説します。

 

H25 第17問

国際化する企業間競争において競争優位を獲得・維持するには、コスト削減能力だけでなく、知識基盤の裏付けを持ったイノベーションの遂行能力が必要不可欠である。イノベーションそのものを組織学習プロセスとして考えた場合、必要なメカニズムとして、最も不適切なものはどれか。
ア 結果の可視化とストーリー性を持ったリッチな分析
イ 現場ライン部門への権限委譲・能力開発にともなうスタッフ部門の削減
ウ 様々な視点を持った参加者の活用
エ 試行・実験を促進するような評価体系の整備
オ 成功・失敗経験のデータベース化と情報の共有

解説

今回も最も不適切な選択肢を当てる問題です。
以前の解説でも書きましたが、最も不適切なものを選ぶ問題では、ケアレスミスに注意しましょう。

さて、それでは問題を見ていきましょう。
「イノベーションそのものを組織学習プロセスとして考えた場合」とありますので、イノベーションを起こすために必要な要素を踏まえて考える必要があります。

その場合、選択肢アのリッチな分析、選択肢ウの様々な視点を持った参加者(ダイバーシティ)、選択肢エの試行・実験の促進、選択肢オの情報共有は、どれもイノベーションを起こすために必要な要素ですので、特に問題がなさそうです。

選択肢イは、前半の「現場ライン部門への権限委譲・能力開発」までは、イノベーションを促進する要因としてありですが、後半の「スタッフ部門の削減」は逆にイノベーションや組織学習を阻害する要因として働きます。
よってこの選択肢は×となります。

以上から正解は選択肢イとなります。

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