【過去問解説(法務)】H25 第19問 倒産

今回は、H25年経営法務の第19問について解説します。

H25 第19問

以下のあなたと社長の会話の中の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして最も適切なものを、下記の解答群から選べ。
社 長:「先日アドバイスをもらって銀行に提出した[ A ]の実績がどうなっているか、説明を求められているのだが。」
あなた:「銀行の担当者も内部での説明義務があるのですよ。」
社 長:「説明義務?何を説明するのかな。」
あなた:「御社は債務超過が続き、借入金のリスケジュールをしてもらっていますよね。銀行としては、金融庁の金融検査マニュアルに基づいて、御社の債務者区分を破綻懸念先にしているかもしれません。」
社 長:「破綻懸念先。冗談じゃない。そうなるとどうなるの?」
あなた:「破綻懸念先に対する貸付金は不良債権として取り扱われます。」
社 長:「不良債権!とんでもない。今は少し苦しいけど新しい取引先も増えてきて、来年からは業績も好転するのに。」
あなた:「それを示すのが[ A ]なんです。担当者はそれが合理的で実行可能であれば、その区分を破綻懸念先ではなく[ B ]としてよいからなのです。」
社 長:「担当者にはうちの状況は理解してもらっているとは思っているが、進捗についてももう少し話しておいたほうがよいな。」
[解答群]
ア A:経営改善計画 B:要確認先
イ A:経営改善計画 B:要注意先
ウ A:資産売却計画 B:要確認先
エ A:資産売却計画 B:要注意先

解説

金融庁の金融検査マニュアルに関する問題です。

空欄Aの選択肢を見ると、経営改善計画、資産売却計画という言葉が並んでいます。金融検査マニュアルで言及されているのは経営改善計画の方ですので、解答は選択肢アまたはイに絞られます。

次に空欄Bの選択肢を見ると、要確認先、要注意先とあります。
緊急監査マニュアルの債権者区分には要注意先はあっても要確認先という区分はありません。

そのため、正解は選択肢イとなります。

 

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