【過去問解説(法務)】H30第21問 株式市場と機関設計

参考問題
※本問は、法改正により内容に変更がありましたので参考問題として掲載しております。
本年度試験に対応する情報につきましては、最新版の一発合格まとめシートをご確認ください。


今回は第21問の株式市場と機関設計の問題について解説します。

 

H30 経営法務 第21問

下図は、2016 年 7 月 14 日現在における、東京証券取引所に上場している企業が採用している機関設計の割合を、市場区分等別に集計したものである。空欄A〜Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア A:JASDAQ B:JPX 日経 400  C:市場第一部
イ A:JASDAQ B:市場第一部 C:JPX 日経 400
ウ A:JPX 日経 400  B:市場第一部 C:JASDAQ
エ A:市場第一部 B:JASDAQ C:JPX 日経 400

 

この図について知らなくても、市場区分の意味を考えれば、対応可能な問題です。
それでは早速考えていきましょう。

この問題には、JASDAC、JPX日経400、市場第1部が選択肢として挙げられています。
そして、表を見てみると空欄A、B、Cの順に指名委員会等設置会社の割合が増えています。
監査役会設置会社、監査等委員会設置会社、指名委員会等設置会社はこの順にガバナンスが強くなっていきます。
JASDAC、JPX日経400、市場第一部を見比べるとJASDACより市場第一部の方が上場基準が厳しく、よりガバナンスが強い会社が多いということが考えられます。
そのため、選択肢はJASDAC、市場第一部の順に並んでいるアまたはイに絞られます。

もしJPX日経400がわからなくてもここまでは絞り込みたいです。

ちなみにJPX日経400とは東京証券取引所に上場を行っている企業(3400社)の中から、投資家に魅力の高い銘柄400社を選んだものです。

そのため、ガバナンスも最も強いと考えられます。
以上から、JASDAC、市場第1部、JPX日経400の順にガバナンスが強くなると考えられるので、上記の順に空欄A、B、Cに入り、正解は選択肢はイとなります。

もし、JPX日経400という指標を知らなかったとしても、400という数字から日経225のように何らか企業を400社選んだのでは、と推測ができれば選択肢イが選べたのではないかと思います。

 

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