【過去問解説(経営法務)】R4 第15問 著作権

今日は、経営法務のR4 第15問について解説します。

経営法務 R4 第15問 

 以下の会話は、X株式会社の広報担当者である甲氏と、中小企業診断士であるあ
なたとの間で行われたものである。この会話の中の空欄A~Cに入る語句の組み合
わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

甲 氏:「弊社のパンフレットに掲載する絵柄の制作を、外部のイラストレーター乙氏に依頼することとなりました。この絵柄の著作権について教えていただきたいのですが。」

あなた:「乙氏は著作権法上、 を有します。例えば、乙氏の意に反して絵柄の内容を勝手に改変すると、 の同一性保持権の侵害となります。

〔解答群〕
ア A:著作権
B:著作者人格権
C:契約によって著作者から譲り受けることができます

イ A:著作者人格権
B:著作権
C:著作者の一身に専属し、譲り受けることができません

ウ A:著作者人格権
B:著作権
C: 著作者の一身に専属し、譲り受けることができませんが、同一性保持権を契約で譲渡の的として規定すれば、著作者から譲り受けることができます

エ A:著作者人格権
B:著作隣接権
C:契約によって著作者から譲り受けることができます

 

 

解説

著作権に関する問題です。

著作権について、まとめシートでは、「著作権」の項目の中で以下の通りまとめています。

著作権とは、著作物を創作した人である著作者に与えられる権利で、文化的創作を保護し、文化の発展を目的とした権利です。著作物とは、思想または感情創作的表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するものをいいます。そのため、プログラムやアドリブ講演、芸術的な建築物、ゲームソフトの映像部分なども著作物に含まれますが、アルゴリズムやプロトコル、言語、法律などは思想または感情を創作的に表現したものでないため著作物に含まれません。また、その他の著作物としては、二次的著作物共同著作物などがあります。~略~

著作権は、著作権著作隣接権に分類できます。そして、そのうちの著作権はさらに著作者人格権財産権としての著作権に分類できます。また、著作隣接権は、実演家人格権財産権としての著作隣接権に分類することができます。

著作者人格権は、著作者本人と切り離せず、譲渡したり相続したりすることができない権利一身専属権)です。一身専属権はオーバーライド(上書き)することができません。

 

以上から、正解は選択肢イとなります。 本問題は、選択肢Cがピンポイントで解答が判明していれば、短時間で正解の選択肢を選ぶことができます。

 

 

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