【過去問解説(財務・会計)】R5 第11問 経営分析

今日は、財務・会計 R5 第11問について解説します。

財務・会計 R5 第11問

余剰現金の使途として、新規の設備の購入(D案)と長期借入金の返済(E案)を比較検討している。他の条件を一定とすると、D案とE案の財務諸表および財務比率への影響に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 固定長期適合率は、D案では悪化するが、E案では改善する。
イ 自己資本比率は、D案では不変であるが、E案では改善する。
ウ 総資産は、D案、E案ともに不変である。
エ 流動比率は、D案では悪化するが、E案では改善する。

解説

経営分析に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは問題を見ていきましょう。
余剰現金の使途として、新規の設備の購入(D案)と長期借入金の返済(E案)とありますので、B/S(貸借対照表)は以下のになります。

選択肢ア:その通りです。⻑期固定適合率(%)=固定資産÷(⾃⼰資本+固定負債)×100より、D案では固定資産が増えるので悪化し、E案では、固定負債が減りますので悪化します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。⾃⼰資本⽐率(%)=⾃⼰資本÷資産×100より、D案では自己資本、総資産ともに不変で、E案では総資産が減りますが自己資本は不変ですので、改善します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。選択肢ウで説明の通り、E案では総資産が減少します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。流動⽐率(%)=流動資産÷流動負債×100より、D案、E案ともに余剰現金(=流動負債)が減少していますので、流動比率は悪化します。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

尚、本問では、ご自身で具体的な数字を当てはめてそれぞれの案を考えるとより分かりやすくなるかと思います。

 

 

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