【過去問解説(運営管理)】H30 第29問 店舗施設

今日は、運営管理のH30 第29問について解説します。

 運営管理 H30 第29問

売場づくりの考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 売上数量が異なる商品でも売場スペースを均等に配分することで、欠品を減らし、商品ごとの商品回転率を均一化することができる。
イ 同じ商品グループを同じ棚段にホリゾンタル陳列すると、比較購買しやすい売場になる。
ウ 購買率の高いマグネット商品をレジ近くに配置することで、売場の回遊性を高めることができる。
エ ゴールデンゾーンに商品を陳列する場合、それ以外の位置に陳列された商品より多フェイスにしなければ視認率は高まらない。
オ 棚割計画を立てる際、類似商品や代替性のある商品をまとめて配置することをフェイシングという。

解説

店舗施設に関する問題です。
本問の選択肢はどれも重要なものばかりですので、間違いの選択肢についても説明できるようにしておきましょう。

それでは選択肢をみていきます。

選択肢ア:誤りです。売上数量の関わらず全て同じスペースを割り当ててしまうと、売上が多い数量は欠品が増えてしまい商品回転率は下がるといえます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。ホリゾンタル陳列は横陳列ともいい、同じ種類の商品を横一列に並べる方法で、顧客が同一アイテムの比較をしやすいという利点があります。

まとめシートでは以下のように図解しています。


よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:誤りです。マグネットが「売場の回遊性を高める」という説明は正しいですが、その売場の回遊性を高めるには、レジ前ではなく店の通路の突き当たりなどに置くのが効果的で、顧客の動線を⻑くする効果を狙っています。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。顧客の手に届く陳列範囲を有効陳列範囲といいます。その中でも顧客が身体をかがめたり背伸びしなくても商品を手に取れる範囲である60cm〜160cm の範囲はゴールデンゾーンといい、主に主力商品や売れ筋商品が陳列されます。よって、ゴールデンゾーン自体視認性が高いので、必ずしも多フェイスにする必要はないと考えられます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:誤りです。商品の表面、つまり顔のことをフェイスといい、フェイシングとは、顧客から見えるフェイスの数を調整することです。類似商品や代替性のある商品をまとめて配置することはグルーピングと呼ばれます。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

 

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