【過去問解説(財務・会計)】H24 第4問 キャッシュフロー計算書(間接法)

今日は、財務・会計 H24 第4問について解説します。

 財務・会計 H24 第4問

次のキャッシュ・フロー計算書に基づき、支払利息勘定の空欄 A の金額として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア 100 千円 イ 300 千円 ウ 500 千円 エ 1,000 千円

解説

キャッシュフローの間接法に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは問題を解いていきましょう。

本問では、「間接法によるキャッシュ・フロー計算書」に基づいて、支払利息のキャッシュ支出額(当期実際支払額)と、期末前払利息(空欄A)を求めていきます。

✅支払利息勘定の仕訳
支払利息勘定は、「当期に発生した支払利息の費用処理」と「実際の現金支出額」および「前払処理(繰り延べ)」を対応させるための経過勘定処理を行うものです。

本問では、以下の3つの数字が与えられています:

・期首の前払利息:400千円(前期に支払っており、今期費用化)

・当期の実際支払額:1,000千円(キャッシュ・フロー計算書の実支出)

・今期の損益処理額:1,100千円(損益計算書で費用として認識)

🔻 支払利息勘定

① 借方
・期首に繰り越してきた前払利息400千円が費用として使われる

・当期に実際に支払った金額は1,000千円(当座預金から)

よって、合計の借方は1,400千円

② 貸方
・実際に当期の費用として処理された金額は1,100千円(損益へ振替)

・残りの未費用化分300千円が翌期に繰り延べる前払利息(貸方)

以上から、空欄A=300千円とわかります。

よって、正解は選択肢イ となります。

 

 

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