今日は、経済学 R7 第15問 (設問1)について解説します。
経済学 R7 第15問 (設問1)
企業の短期費用曲線に関連して、下記の設問に答えよ。
(設問 1 )
限界費用に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 限界費用が一定のとき、供給の価格弾力性はゼロになる。
b 生産量の増加とともに平均可変費用が上昇するとき、限界費用も逓増している。
c 平均固定費用の低下は、限界費用を低下させる。
d 平均費用が最小のとき、限界費用も最小である。
〔解答群〕
ア a:正 b:正 c:誤 d:正
イ a:正 b:誤 c:正 d:誤
ウ a:誤 b:正 c:正 d:誤
エ a:誤 b:正 c:誤 d:正
オ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
解説
費用曲線に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

本問は、図で整理すると判断しやすい問題です。
MC が供給曲線のベースになり、MC は AC と AVC の最小点を通ること、また定額的な固定費の変化は MC を動かさないことがポイントです。
それでは選択肢を見ていきましょう。
a:限界費用が一定のとき、供給の価格弾力性はゼロになる。
→ ❌ 誤りです。
限界費用が一定ということは、供給曲線が水平になるイメージです。

水平な供給曲線では、価格が少し変わるだけで供給量は大きく変化できるため、供給の価格弾力性はゼロではなく無限大になります。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
限界費用が一定ということは、供給曲線が水平になるイメージです。

水平な供給曲線では、価格が少し変わるだけで供給量は大きく変化できるため、供給の価格弾力性はゼロではなく無限大になります。
よって、この選択肢は×です。
b:生産量の増加とともに平均可変費用が上昇するとき、限界費用も逓増している。
→ ✅ 正しいです。
以下のように図を書くと分かりやすいです。

平均可変費用 AVC は下に凸の形をとり、最小点を過ぎると上昇します。
そして、限界費用曲線 MC は AVC の最小点を通るため、AVC が上昇している局面では、MC は AVC より上にあり、通常は右上がりで逓増していると考えます。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。
以下のように図を書くと分かりやすいです。

平均可変費用 AVC は下に凸の形をとり、最小点を過ぎると上昇します。
そして、限界費用曲線 MC は AVC の最小点を通るため、AVC が上昇している局面では、MC は AVC より上にあり、通常は右上がりで逓増していると考えます。
よって、この選択肢は〇です。
c:平均固定費用の低下は、限界費用を低下させる。
→ ❌ 誤りです。
固定費用は、生産量にかかわらず一定の費用です。
そのため、固定費用の変化は平均費用には影響しますが、追加で 1 単位生産するときの費用である限界費用には直接影響しません。
実際、固定額の税金のように費用に一定額を足しても、限界費用は変化しません。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
固定費用は、生産量にかかわらず一定の費用です。
そのため、固定費用の変化は平均費用には影響しますが、追加で 1 単位生産するときの費用である限界費用には直接影響しません。
実際、固定額の税金のように費用に一定額を足しても、限界費用は変化しません。
よって、この選択肢は×です。
d:平均費用が最小のとき、限界費用も最小である。
→ ❌ 誤りです。
限界費用曲線 MC は、平均費用曲線 AC と平均可変費用曲線 AVC の最小点を通るのであって、その点で MC 自身が最小になるわけではありません。
つまり、AC が最小の点では MC と AC は一致しますが、MC の最小点はさらに下になります。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
限界費用曲線 MC は、平均費用曲線 AC と平均可変費用曲線 AVC の最小点を通るのであって、その点で MC 自身が最小になるわけではありません。
つまり、AC が最小の点では MC と AC は一致しますが、MC の最小点はさらに下になります。
よって、この選択肢は×です。
✅ 以上から、a:誤 b:正 c:誤 d:誤ですので
正解は選択肢オとなります。
正解は選択肢オとなります。
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