【過去問解説(運営管理)】R5 第34問 実車率、積載率 #中小企業診断士試験

今日は、運営管理 R5 第34問について解説します。

運営管理 R5 第34問

A社とB社は、それぞれX県とY県の間でトラックの長距離輸送を行っており、このたび中継輸送の取組を行った。この取組前と取組後の比較に関する記述として、最も適切なものを次ページの解答群から選べ。
なお、次ページの条件のみを踏まえて解答すること。

【中継輸送の取組前】
A社のトラックは、X県の倉庫 Ax からY県の倉庫 Ay へ貨物を積載して走行(実車走行)した後に、倉庫 Ay から倉庫 Ax へ貨物を積載せずに走行(空車走行)していた。
B社のトラックは、Y県の倉庫 By からX県の倉庫 Bx へ実車走行した後に、倉庫Bx から倉庫 By へ空車走行していた。
【中継輸送の取組後】
A社のトラックは倉庫 Ax から中継拠点へ、B社のトラックは倉庫 By から中継拠点へそれぞれ実車走行した。それから中継拠点で互いの貨物を積み替えた後に、A社のトラックは倉庫 Bx へB社の貨物を積載して走行し、B社のトラックは倉庫Ay へA社の貨物を積載して走行した(下図参照)。

【解答に当たっての条件】
・トラックの最大積載量と台数は、取組前と取組後のA社とB社においてすべて同じである。
・トラックの実車率と積載率は、A社とB社を合わせた全体でそれぞれ計算する。
・同一県内の A 社と B 社の倉庫は隣接しており、その間の距離は 0 とする。
・トラックの積載率は、空車を含めずに計算する。
〔解答群〕
ア トラックの実車率と積載率は変わらなかった。
イ トラックの実車率は変わらなかったが、積載率は上昇した。
ウ トラックの実車率は上昇し、積載率も上昇した。
エ トラックの実車率は上昇したが、積載率は変わらなかった。

解説

実車率、積載率に関する問題です。
本問では、実車率と積載率を分けて考えます。

実車率:全走行距離のうち、貨物を積んで走った距離を表します。
積載率:実車走行時に、トラックの積載能力をどの程度使っていたかを表します。

それでは選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:
→ ❌ 誤りです。
取組前は、A社・B社ともに復路が空車走行でした。一方、取組後は中継拠点で貨物を積み替えることで、復路に相当する区間も貨物を積んで走行しています。そのため、実車率は上昇します。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:トラックの実車率は変わらなかったが、積載率は上昇した。
→ ❌ 誤りです。
取組後は空車走行がなくなるため、実車率は変わらないのではなく上昇します。
また、条件よりトラックの最大積載量と台数は同じであり、運ぶ貨物量自体が増えたわけではないため、積載率は変わりません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:トラックの実車率は上昇し、積載率も上昇した。
→ ❌ 誤りです。
実車率は、空車走行がなくなるため上昇します。
しかし、積載率は空車を含めずに計算する条件です。取組前も取組後も、実車走行時に積んでいる貨物量やトラックの最大積載量は変わらないため、積載率は上昇しません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:トラックの実車率は上昇したが、積載率は変わらなかった。
→ ✅ 正しいです。
取組前は、A社・B社ともに片道は実車走行、戻りは空車走行でした。
取組後は、中継拠点で貨物を積み替えることで、A社・B社ともに往路・復路に相当する区間を貨物を積んで走行できるようになります。したがって、実車率は上昇します。
一方、積載率は空車を含めずに計算します。トラックの最大積載量・台数・貨物量は変わらないため、実車走行時の積載率は変わりません。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正解は選択肢エとなります。

 

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

2026年度版 一発合格まとめシート
好評発売中!

関連教材で学習効率アップ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール

中小企業診断士一次試験テキスト「一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一次試験 一発合格まとめシート」著者によるブログです。
「まとめシート」の知識を使った過去問解説や、「まとめシート」に関する情報を発信していきます。

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ