【過去問解説(企業経営理論)】R8 第4問 プロダクトライフサイクルとPPM #中小企業診断士試験

今日は、企業経営理論 R8 第4問について解説します。

企業経営理論 R8 第4問

以下の表は、事業Xについて、そこに参入している企業の現在の市場シェアや年平均成長率などの状況を示している。この表に基づいた、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)の考え方に沿った記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、PPMの作図に当たっては、相対市場シェアの基準を1.0、市場成長率の基準を10%とする。

〔解答群〕
ア A社にとって事業Xは現在「花形」なので、これ以上の事業投資を必要としない。
イ B社とC社にとって事業Xは現在「問題児」なので、投資を行っていくべきか、売却するべきかの見極めが必要である。
ウ B社にとって事業Xは現在「金のなる木」なので、追加の事業投資を控え、収益性を最大化することが望ましい。
エ C社にとって事業Xは現在「花形」であり、将来の「金のなる木」になる可能性が高い。
オ D社にとって事業Xは現在「負け犬」なので、早急に撤退する必要がある。

解説

PPMに関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:A社にとって事業Xは現在「花形」なので、これ以上の事業投資を必要としない。
→ ❌ 誤りです。
A社は、市場成長率が高く、相対的市場シェアも1.0を上回るため、事業Xは「花形」に分類されます。
しかし、「花形」は市場の成長に対応しながら高いシェアを維持するために、引き続き投資が必要です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:B社とC社にとって事業Xは現在「問題児」なので、投資を行っていくべきか、売却するべきかの見極めが必要である。
→ ✅ 正しいです。
B社とC社は、市場成長率は高い一方、相対的市場シェアは1.0を下回るため、いずれも「問題児」に分類されます。
「問題児」は、投資によってシェアを拡大して「花形」を目指すのか、撤退するのかなどを見極める必要があります。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:B社にとって事業Xは現在「金のなる木」なので、追加の事業投資を控え、収益性を最大化することが望ましい。
→ ❌ 誤りです。
B社の相対的市場シェアは0.6であり、市場全体の成長率は15%です。
したがって、「金のなる木」ではなく、「問題児」に分類されます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:C社にとって事業Xは現在「花形」であり、将来の「金のなる木」になる可能性が高い。
→ ❌ 誤りです。
C社の市場成長率は高いものの、相対的市場シェアは0.3と1.0を下回っています。
したがって、「花形」ではなく、「問題児」に分類されます。
よって、この選択肢は×です。

選択肢オ:D社にとって事業Xは現在「負け犬」なので、早急に撤退する必要がある。
→ ❌ 誤りです。
D社の相対的市場シェアは0.1と低いですが、市場成長率は15%と高くなっています。
したがって、「負け犬」ではなく、「問題児」に分類されます。
よって、この選択肢は×です。
✅ 以上から、正解は選択肢イとなります。

 

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