今日は、企業経営理論 R8 第5問について解説します。
企業経営理論 R8 第5問
M. ポーターが提唱した「価値連鎖」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 価値連鎖には複数の活動が含まれ、それらの活動は独立してマージンの創出に貢献している。
イ 価値連鎖に含まれる活動間で範囲の経済が生み出されるので、企業は価値連鎖に含まれるすべての活動を自社で行うのが望ましい。
ウ 価値連鎖に含まれる活動を個別に分析することによって、業界の収益性や競争環境を分析することができる。
エ 価値連鎖は、企業固有の歴史からの影響を受けない。
オ 価値連鎖は、購入ロジスティックス、生産活動、出荷ロジスティックス、マーケティング・販売、アフターサービスといった主要活動のみならず、技術開発、人的資源管理、調達、企業のインフラストラクチャ整備といった支援活動からも構成される。
解説
競争戦略(ポーター)の価値連鎖(バリューチェーン)に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。

それでは選択肢を見ていきましょう。
選択肢ア:価値連鎖には複数の活動が含まれ、それらの活動は独立してマージンの創出に貢献している。
→ ❌ 誤りです。
価値連鎖に含まれる活動は、それぞれが独立してマージンを生み出すのではありません。
各活動を連携させ、活動全体を最適化することでシナジー効果を得ることが重要です。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
価値連鎖に含まれる活動は、それぞれが独立してマージンを生み出すのではありません。
各活動を連携させ、活動全体を最適化することでシナジー効果を得ることが重要です。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:価値連鎖に含まれる活動間で範囲の経済が生み出されるので、企業は価値連鎖に含まれるすべての活動を自社で行うのが望ましい。
→ ❌ 誤りです。
価値連鎖では、付加価値を生む複数の活動を組み合わせることで競争優位につなげていきます。
しかし、だからといって、価値連鎖に含まれるすべての活動を自社で行うことが望ましいとは限りません。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
価値連鎖では、付加価値を生む複数の活動を組み合わせることで競争優位につなげていきます。
しかし、だからといって、価値連鎖に含まれるすべての活動を自社で行うことが望ましいとは限りません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢ウ:価値連鎖に含まれる活動を個別に分析することによって、業界の収益性や競争環境を分析することができる。
→ ❌ 誤りです。
価値連鎖は、企業の各活動を分析し、企業のどこに強みや付加価値の源泉があるかを考えるための枠組みです。
業界の収益性や競争環境を分析する枠組みとしては、同じくポーターが提唱した5フォース分析があります。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
価値連鎖は、企業の各活動を分析し、企業のどこに強みや付加価値の源泉があるかを考えるための枠組みです。
業界の収益性や競争環境を分析する枠組みとしては、同じくポーターが提唱した5フォース分析があります。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:価値連鎖は、企業固有の歴史からの影響を受けない。
→ ❌ 誤りです。
企業の価値活動のあり方は、その企業がこれまで行ってきた選択や蓄積など、企業固有の歴史からも影響を受けます。
したがって、「企業固有の歴史からの影響を受けない」とする点が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
企業の価値活動のあり方は、その企業がこれまで行ってきた選択や蓄積など、企業固有の歴史からも影響を受けます。
したがって、「企業固有の歴史からの影響を受けない」とする点が誤りです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢オ:価値連鎖は、購入ロジスティックス、生産活動、出荷ロジスティックス、マーケティング・販売、アフターサービスといった主要活動のみならず、技術開発、人的資源管理、調達、企業のインフラストラクチャ整備といった支援活動からも構成される。
→ ✅ 正しいです。
価値連鎖は、購買物流、製造、出荷物流、マーケティング・販売、サービスといった主活動と、全般管理(インフラ)、人事・労務管理、技術開発、調達活動といった支援活動から構成されます。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。
価値連鎖は、購買物流、製造、出荷物流、マーケティング・販売、サービスといった主活動と、全般管理(インフラ)、人事・労務管理、技術開発、調達活動といった支援活動から構成されます。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正解は選択肢オとなります。
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