【過去問解説(運営管理)】R1 第35問 物流(トラック輸送)

今日は、運営管理のR1 第35問 について解説します。

 運営管理 R1 第35問

トラックなど自動車による輸送形態に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 貨客混載は、バスなど公共交通機関による実施に限られ、トラックによる実施は禁止されている。
イ 共同輸送は、複数の荷主の商品をトラック 1 台に混載しているため、複数の荷主にとって納品先が一致している場合に限り行われる。
ウ ミルクランは、複数の荷主を回って商品を集めることである。
エ ラウンド輸送は、往路の車両の積載率を高める輸送形態であり、復路は空車になる。

解説

物流に関する問題です。
早速、選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。貨客混載とは、貨物と旅客の輸送、運行を一緒に行う形態のことです。H29年に制度改正があり、乗合バスについては全国で、貸切バス、タクシー、トラックについては過疎地域において、一定の条件のもとで事業の「かけもち」=貨客混載を行うことができるよう変更されました。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。共同輸送は、複数の荷主の商品をトラック 1 台に混載することを指しますが(ここまでは正しい)、納品先が一致している必要はなく、納品先が異なる場合でも共同輸送を利用することは可能です。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:その通りです。ミルクラン方式は、巡回集荷と訳され、決められたルートに従って複数の業者を回って集荷を行う方式です。牛乳業者が酪農家の間を回って牛乳を引き取っていく様子になぞらえ、「ミルクラン」と呼ばれています。この方式は各サプライヤーの1 回の納入量が少なく、サプライヤーが一定の地域に密集している場合などに有効な方式です。集荷コストを抑えられるとともに環境面にも優れた方法ですが、サプライヤーが分散している場合は逆に効率が落ちてしまう場合もあります。

ミルクラン方式について、まとめシートでは以下の通りまとめています。


よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:誤りです。ラウンド輸送とは、復路が空車になり積載率が低下することを避けるために、復路でも貨物を積んで積載率を向上させることを目的にした輸送方法です。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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