【過去問解説(企業経営理論)】R3 第37問 マーケティング・リサーチ

今日は、企業経営理論のR3 第37問について解説します。

 企業経営理論 R3 第37問

マーケティング・リサーチに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア アイトラッキング、fMRI(機能的磁気共鳴画像)、GPS などを通して収集される消費者の意識化されない活動データや言語化が難しい反応データは、消費者が回答するアンケートなどの意識データと併せて分析することで、より正確な調査結果を得ることができる。
イ 観察法、インタビュー法、リード・ユーザー法などの探索的調査では、それぞれ収集データの質が異なるため、原則として、探索的調査は調査目的に対して 1つの方法で実施される。
ウ 新製品開発におけるニーズ探索において、実際に対象製品が使用される家庭にビデオを設置し、一定期間、当該製品の使用状況を観察する調査はギャング・サーベイと呼ばれる。
エ 量的研究では、データ収集を進めながら徐々に事象の原因や原因の背後に潜む問題点を精緻化していくといった帰納的な方法で仮説を作り出していくのに対して、質的研究では、過去の研究蓄積や理論に基づいて演繹(えんえき)的に仮説を立案し、実験や調査を通して仮説が検証される。

解説

マーケティング・リサーチより、調査方法に関する問題です。
まとめシートでは以下の通りまとめています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:その通りです。近年このような意識化されない活動データや言語化が難しい反応データを用いた調査方法が用いられるようになってきています。
よって、この選択肢は〇です。
但し、実際はこの選択肢ですぐに〇をつけるのは難しいと思いますので、他の選択肢も見てみましょう。

選択肢イ:「調査目的に対して 1つの方法で実施される」という点が誤りです。必ずしも1つの目的に対して1つの方法ではなく、複数の調査法によって検証する場合もあります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。選択肢の説明は、専門調査員が家庭または集団内部に入り⻑期間フィールドワークを行うことで、定性的な情報を入手する、エスノグラフィー調査に関するものです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。量的研究と質的研究の説明が逆になっています。YouTubeの企業経営理論の得点力アップ!でもご紹介した「対になる言葉の入れ替え」ですね。このように、対になる言葉が出てきた場合は、入れ替わっていないか注意深く読んでいくと良いでしょう。
よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢アとなります。

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2件のフィードバック

    1. コメントありがとうございます。
      直近で過去問集発売の予定はないのですが、今後の検討事項とさせて頂きます。
      今後とも、まとめシートをどうぞよろしくお願いいたします。

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