【過去問解説(企業経営理論)】R3 第8問 エフェクチュエーション

今日は、企業経営理論 R3 第8問 について解説します。

 企業経営理論 R3 第8問 

サラス・サラスバシー(S. D. Sarasvathy)は、経験豊富な起業家の経験より抽出された実践的なロジックから構成されるエフェクチュエーション(effectuation)という概念を生み出した。エフェクチュエーションは、「手段(means)」からスタートし、「これらの手段を使って、何ができるだろうか」と問いかけることから始める。その点で、「結果(effect)」からスタートし、「これを達成するためには、何をすればよいか」を問うコーゼーション(causation)と対比されるものである。
このエフェクチュエーションを構成する 5 つの行動原則に関する記述として、も不適切なものはどれか

ア 許容可能な損失(affordable loss)の原則とは、創業後に事業を継続するかどうかを判断する際に、事前に設定した許容可能な損失の上限に達したという理由で、事業を途中でやめないということである。
イ クレイジーキルト(crazy-quilt)の原則とは、起業活動に必要な自分以外との関係性をあらかじめ作成した設計図に基づいてつくるのではなく、起業後に自分を取り巻く関与者と交渉しながら関係性を構築していくことである。
ウ 手中の鳥(bird in hand)の原則とは、もともと自分が持っているリソースを使って行うことである。具体的には自分が何者であるか、自分は誰を知っているか、そして自分は何を知っているのかを認識して、それらを活用することから始めることである。
エ 飛行機の中のパイロット(pilot in the plane)の原則とは、予測できないことを避けようとするのではなく、予測できないことのうち自分自身でコントロール可能な側面に焦点を合わせ、自らの力と才覚を頼って生き残りを図ることである。
オ レモネード(lemonade)の原則とは、予測できないことを前向きに捉え、不確実性を梃子(てこ)のように利用しようとすることである。

解説

エフェクチュエーションに関する問題です。
まとめシートで以下の通り解説しています。

エフェクチュエーションとは、経験豊富な起業家の行動から抽出された意思決定についての考え方です。
これまでの「売上高30 億円」といった目指す結果からスタートし、結果を達成するための
手段を検討する方法をコーゼーションといいますが、それに対し、エフェクチュエーションは今ある手段から何ができるかと問いかける方法です。

それでは選択肢をみていきましょう。
今回は不適切なものを選ぶ問題です。

選択肢ア:誤りです。許容可能な損失(affordable loss)の原則とは、仮に損失が生じても致命的にはならないコストをあらかじめ設定す
ることを指します。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:その通りです。クレイジーキルト(crazy-quilt)の原則とは、自分を取り巻く関与者と交渉しながら関係性を構築していくことを指します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢ウ:その通りです。手中の鳥(bird in hand)の原則とは、もともと自分が持っているリソースを活用して行動することを指します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:その通りです。飛行機の中のパイロット(pilot in the plane)の原則とは、予測不能なことを避けようとするのではなく、予測不能なことのうち自分自身で制御可能な面に焦点を合わせ自らの力を頼って生き残りを図ることを指します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢オ:その通りです。レモネード(lemonade)の原則とは、予測できないことを前向きに捉え、不確実性をテコのように利用することを指します。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、不適切なものを選ぶ問題ですので
正解は選択肢アとなります。

 

 

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