【過去問解説(企業経営理論)】R5(再試) 第2問 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

今日は、企業経営理論のR5(再試)第2問について解説します。

 R5(再試)企業経営理論 第2問

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア PPM では、成長市場に位置づけられキャッシュ・フローを最も生み出す「問題児」事業よりも、「負け犬」事業を削減する方が重要である。
イ PPM では、縦軸に自社の事業の成長率、横軸に相対的な市場シェアをとり、その中での各事業のポジションに応じて、キャッシュの分配が決定される。
ウ PPM では、「花形」事業は、他の事業へ資金供給することが最も重要な役割である。
エ PPM では、「問題児」事業から撤退するか否かは、成長率、収益性に加え、自社のドメインとの適合性の観点からも判断される。
オ PPM では、ライバルである他社を買収し生産規模を拡大すれば、「金のなる木」事業を「花形」事業にすることができる。

解説

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントは頻出論点です。
各象限の特徴が入れ替えて出題されることが多いので、常に他の象限の特徴の説明になっていないか、注意深く見ていく必要があります。

まとめシートでは、以下の通り解説しています。

 

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。
「問題児」は市場成⻑率は⾼く相対的市場シェアは低い象限で、「キャッシュ・フローを最も生み出す」という点が誤っています。

よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。
PPMの縦軸は、「自社の事業の成長率」ではなく「市場成⻑率」です。

よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。
「花形」に位置付けられる事業は、相対的市場シェアが⾼いため資⾦の流⼊は⼤きいですが、市場の競争が激しいため流出も多く、「⾦のなる⽊」で得た資⾦をつぎ込んでシェアを維持していく必要があります。

よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:この選択肢は〇です。

選択肢オ:誤りです。
「花形」と「金のなる木」の違いは、市場成長率の高低です。ライバルである他社の買収による生産規模の拡大は市場成長率の向上になつながりません。

よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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