【過去問解説(経済学)】R2 第17問 余剰分析

今日は、経済学のR2 第17問について解説します。

 経済学 R2 第17問

農業保護を目的とした農家への補助金政策の効果を考える。下図において、Dは農産物の需要曲線、Sは補助金交付前の農産物の供給曲線、S’は補助金交付後の農産物の供給曲線である。政府は、農産物1単位当たりEFまたはHGの補助金を交付する。
この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 政府が交付した補助金は四角形ACFEである。
b 補助金の交付によって、消費者の余剰は四角形ABGEだけ増加する。
c 補助金の交付によって、総余剰は三角形EFGだけ増加する。
d 補助金の交付によって、農家の余剰は四角形BCFGだけ増加する。

〔解答群〕
ア aとb
イ aとc
ウ bとc
エ bとd

解説

余剰分析の問題です。
余剰とは、市場での取引によって得られる利益のことをいいます。市場による取引で⽣産者が得られる余剰を⽣産者余剰、消費者が得られる余剰を消費者余剰、政府が得られる余剰(=税収−補助⾦)を政府余剰といいます。また、⽣産者余剰、消費者余剰、政府余剰を合計したものが、社会全体で得られる余剰であり、これを社会的総余剰(本問では総余剰)と呼びます。

2022年版まとめシートより

それでは選択肢をみていきましょう。
解説では、分かりやすいように以下の通り一部追記しています。

:誤りです。農産物1単位当たりの補助金によりJK、交付後の農産物の数量はQ1ですので、政府が交付した補助金は四角形JKGHとなります。
よって、この選択肢は×です。

:その通りです。消費者余剰は三角形IAEから三角形IBGへと変化しますので、消費者の余剰は四角形ABGEだけ増加します。
よって、この選択肢は〇です。

:誤りです。総余剰=消費者余剰+生産者余剰ですので、
よって、この選択肢は×です。

:農家の余剰は三角形AJEからBKGへと変化します。ここで、三角形AJEと三角形CKFの生産量は等しいので、同量変化したといえます。そのため、補助金の交付によって、農家の余剰は四角形BCFGだけ増加します。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、正しい組み合わせはbとdですので、正解は選択肢エとなります。

 

 

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

2022年度版まとめシート
好評発売中!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール

中小企業診断士一次試験テキスト「一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一次試験 一発合格まとめシート」著者によるブログです。
「まとめシート」の知識を使った過去問解説や、「まとめシート」に関する情報を発信していきます。

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ