今日は、経済学 R2 第23問について解説します。
一般に公正性は、何をもって公正とするかの価値判断が必要とされるため、一義的に決めることは難しいが、公正性の貢献基準によれば、生産活動における各人の貢献の度合いに応じて所得が分配されるとき、公正性が実現する。
この貢献基準に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 貢献基準は、すべての人々が平等に所得を得ることを前提としている。
b 貢献基準では、熟練労働者の方が未熟練労働者よりも、賃金水準が高くなる。
c 貢献基準では、資産をどのくらい保有しているかが考慮されている。
d 貢献基準では、社会的弱者を救済することは難しい。
〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd
解説
貢献基準に関する問題です。
貢献基準とは、ざっくりというと所得の分配を貢献度に応じて公正に行うということです。
それでは選択肢をみていきましょう。
選択肢ア:誤りです。貢献基準は、すべての人々が平等に所得を得ることではなく、貢献度に応じて所得を分配することを前提としています。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:その通りです。貢献度に応じた分配を前提とすると、熟練労働者の方が貢献度が高く、賃金水準も高くなると考えられます。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢ウ:誤りです。貢献基準は、貢献度に応じて所得を分配しますが、資産の保有状況については考慮しません。
よって、この選択肢は×です。
選択肢エ:その通りです。貢献基準は、貢献度に応じて所得を分配するため、社会的弱者は貢献度が低いと考えられる。そのため、別の精度などで所得再分配などの仕組みが必要となる。
よって、この選択肢は〇です。
選択肢オ:誤りです。/その通りです。
よって、この選択肢は×です。
以上から、正しい組み合わせはbとdですので
正解は選択肢エとなります。
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