今日は、経済学のR2 第4問 設問2について解説します。
経済学 R2 第4問 設問2
下図は、均衡 GDP の決定を説明する貯蓄・投資図である。
消費 C は次のようなケインズ型の消費関数によって表されるとする。
C = C0 + cY
(Y:所得、C:消費、C0:基礎消費、c:限界消費性向(0 < c < 1))
また、I は投資、S は貯蓄であり、S = Y – C である。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。
(設問 2 )
人々の節約志向が高まって、貯蓄意欲が上昇したとする。このときの消費とGDP の変化に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 消費が減少し、GDP も減少する。
イ 消費が減少し、GDP が増加する。
ウ 消費が増加し、GDP が減少する。
エ 消費が増加し、GDP も増加する。
解説
貯蓄関数に関する問題です。
本問の設定を貯蓄関数で表すと、S = Y- C( S:貯蓄、Y:GDP、C:消費 )とすることができますが、問題文に与えられた式を日常で考えてみると
「人々の節約志向が高まる、貯蓄意欲が上昇する」→貯蓄Sが増加するし、消費Iは減少するだろうと推測できます。
また、GDPについては、Iが減少しますので、下に下がるとS=Y-Cとのグラフの交点が左に移動しますので、GDPも減少します。
以上から、「消費が減少し、GDP も減少」しますので
正解は選択肢アとなります。
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