【過去問解説(経済学)】R2 第4問(設問1) 45度線分析

今日は、経済学のR2 第4問 設問1について解説します。

 経済学 R2 第4問 設問1

下図は、均衡 GDP の決定を説明する貯蓄・投資図である。
消費 C は次のようなケインズ型の消費関数によって表されるとする。
C = C0 + cY
(Y:所得、C:消費、C0:基礎消費、c:限界消費性向(0 < c < 1))
また、I は投資、S は貯蓄であり、S = Y – C である。
この図に基づいて、下記の設問に答えよ。

(設問 1 )
この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア GDP が Y0 にあるとき、総需要=総供給、投資=貯蓄である。
イ GDP が Y1 にあるとき、総需要<総供給、投資>貯蓄である。
ウ GDP が Y1 にあるとき、総需要>総供給、投資<貯蓄である。
エ GDP が Y2 にあるとき、総需要<総供給、投資>貯蓄である。
オ GDP が Y2 にあるとき、総需要>総供給、投資<貯蓄である。

解説

45度線分析に関する問題です。
まとめシートで以下の通り解説しています。

まとめシートでは、45度線分析の基本として、均衡国民所得を総供給(Ys)と総需要(Yd)で解説しています。
本問では、投資Iと貯蓄Sとして問われています。

(設問1)

それでは選択肢をみていきましょう。

GDPがY0 にあるとき
S=Y-CとIの交点であるため、I=S(貯蓄=投資)となります。
(I=S)に(S=Y-C)を代入すると、I=Y-Cとなり、これを変形すると
C+I=Y(①)として表すことが出来ます。
以上から、消費C+投資I=Y、ですので、
YD=YS( Y=C+ I:総需要、Y=Y:総供給 )と分かります。

GDPがY1 にあるとき
S=Y-CよりIが上にあるので、I>Sということがわかります。
I>Sに(S=Y-C)を代入すると、C+I>Yとなりますので、総需要>総供給となります。

GDPがY2にあるとき
S=Y-CよりIが下にあるので、I<Sということがわかります。
I<Sに(S=Y-C)を代入すると、C+I<Yとなりますので、総需要<総供給となります。

以上から、正解は選択肢アとなります。

 

 

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

2023年度版 一発合格まとめシート
好評発売中!

関連教材で学習効率アップ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


プロフィール

中小企業診断士一次試験テキスト「一目でわかる!覚えてしまう!中小企業診断士一次試験 一発合格まとめシート」著者によるブログです。
「まとめシート」の知識を使った過去問解説や、「まとめシート」に関する情報を発信していきます。

◆ブログ村参加しています◆
気に入っていただけたら、クリックお願いします!
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ