【過去問解説(財務・会計)】H24 第6問 原価

今日は財務会計のH24第6問について解説します。

 

H24 財務・会計 第6問
原価計算制度において、原価に算入される項目として最も適切なものはどれか。
ア 支払利息等の財務費用
イ 任意積立金繰入額
ウ 福利施設負担額
エ 臨時多額の退職手当

解説

原価に算入される項目を選ぶ問題です。
原価とはざっくりと言うと製品を作るのにかかった費用のことです。
まとめシートでも↓のように整理していますが、原価にはいくつか分類があります。


それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アの支払利息は、営業外費用にあたるものですので、原価ではないと判断できます。
よってこの選択肢は×です。

選択肢イの任意積立金繰入額は、その他の利益剰余金にあたるものですので、原価ではないと判断できます。
よってこの選択肢も×です。

選択肢ウの福利施設負担額は、製造部門の従業員にかかる分は製造原価となり、販売・管理部門の従業員にかかる分は一般管理費となります。
そのため、この選択肢は〇とも×とも考えられますが、他の選択肢ア、イ、エを見ると明らかに×ですので、この選択肢は〇と考えられます。

選択肢エの臨時多額の退職手当は、特別損失にあたるものですので、原価ではないと判断できます。
よってこの選択肢も×です。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

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1件のフィードバック

  1. 福利厚生費は販管費と理解していますが、間違いでしょうか?もし販管費ならば福利厚生費に福利厚生施設費は含まれるため、ウも正解ではありませんか?
    それとも、この問題の原価とは製造原価ではなく総原価のことなのでしょうか?

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