今回の過去問解説は第27問の品揃えについてです。
この問題は、運営管理の知識に加え、企業経営理論の知識も一部求められる問題です。
H30 運営管理 第27問
小売店の品揃えの方針に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。a 売れ筋商品を中心に品揃え商品数を絞り込むと、店全体の在庫回転率を高めやすい。
b 同じ商品カテゴリーの中で多数のメーカーの商品を品揃えすると、品揃えの総合化になる。
c 競合店にない独自商品を品揃えすれば、品揃え商品数を増やさなくても差別化ができる。
d 品揃えを専門化するためには、売れ筋商品に品揃え商品数を絞り込むことが重要である。
〔解答群〕
ア aとb イ aとc ウ bとc エ bとd オ cとd
それでは早速各記述を見ていきましょう。
aについては、在庫回転率は、売上を在庫高で割ることで求めます。売れ筋商品に品揃えを絞り込むと、同じ在庫高でも多くの売上を上げることができますので、在庫回転率は高まります。よってこの選択肢は○です。
この段階で、解答はアかイに絞られます。そのため記述はbとcどちらがもっともらしいか、ということで検討します。
bについては、同じ商品カテゴリーの中で多くの品揃えをすることは品揃えの総合化ではなく専門化です。よってこの選択肢は×です。
bが×なので、この段階で選択肢アが消え、選択肢イに確定できます。
実際に問題を解く際はここまででOKですが、念のため他の記述も見てみましょう。
cについては、bが×であり、確実に○と判断するのは悩ましいかもしれませんが、独自商品で差別化するというのはそれほど変な記述ではなく、それ以上にbの記述の方が誤りと判断できるので○と考えられます。
dについては、品揃えを専門化するのに売れ筋商品に絞っては意味がないので×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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