今日は運営管理のR5(再試)第11問について解説します。
生産統制に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 現品管理は、資材、仕掛品、製品などの物について加工の状況を管理する活動で、現物管理ともいう。
イ 進捗管理は、仕事の進捗状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動で、進度管理ともいう。
ウ プルシステムは、前工程から引き取られた量を補充するためにだけ、生産活動を行う管理方式で、前工程引き取り方式ともいう。
エ 余力管理は、各工程または作業者について、現在の負荷状況と現有能力とを把握し、現在どれだけの余力または不足があるかを検討し、生産数量を増減させる活動で、工数管理ともいう。
オ 流動数管理は、流動数分布を利用して、生産システムの問題点を把握したり、改善の方法を検討する分析手法である。
解説
生産統制に関する問題です。各選択肢を見ていきましょう。
選択肢ア:現品管理は、資材、仕掛品、製品などのモノ(現品)が、どこにどれだけあるかを管理する活動です。加工の状況を管理するものではありませんので、この選択肢は×です。
選択肢イ:進捗管理は、仕事の進捗状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動です。よってこの選択肢は〇です。
選択肢ウ:プルシステムは、後工程引き取り方式ともいい、後工程が主導権を持ち、前工程は後工程の指示が無ければ生産を行いません。よってこの選択肢は×です。
選択肢エ:余力管理は、作業者の余力を管理し、必要に応じて増員するなど人の過不足を調整する活動です。生産数量は増減させませんので、この選択肢は×です。
選択肢オ:流動数管理は、累積受入数と累積払出数を折れ線グラフを用いて分析し、在庫量や在庫期間を把握して工程の進捗管理を行う分析手法です。生産システムの問題点は把握できませんので、この選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢イとなります。
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