【過去問解説(経済学)】R03 第20問  需要曲線と消費者余剰

今日は、経済学 R03 第20問 について解説します。

 経済学 R03 第20問

ある遊園地では、入場料とアトラクション乗車料金の 2 部料金制をとっている。
太郎さんがこの遊園地のアトラクションに乗る回数は 1 回当たりの料金に依存するので、下図のような需要曲線 D が描けるとする。
また、この遊園地がアトラク
ション乗車 1 回で負担する限界費用は 200 円であるとする。
下図に関する記述の正
誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 点 A において太郎さんが支払う費用は 1,200 円である。
b 点 A よりも点 B の方が、太郎さんの消費者余剰は大きい。
c 入場料 700 円を支払った後に、点 A において太郎さんはこのアトラクションに 6 回乗る。

〔解答群〕
ア a:正  b:正  c:正
イ a:正  b:正  c:誤
ウ a:誤  b:正  c:正
エ a:誤  b:正  c:誤
オ b:誤  b:誤  c:誤

解説

需要曲線と消費者余剰に関する問題です。
需要曲線や消費者余剰については、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきます。

:誤りです。
点 Aは乗車料金(Y軸)400円、乗車回数(X軸)6回のため、支払う金額は400円×6回=2,400円になります。

:正しいです。
点 Aの消費者余剰は下図左の黄色△部分、点 B消費者余剰は下図右の黄色△部分です。
点Bの方が△が大きいため、太郎さんの消費者余剰も大きくなります。

:正しいです。
乗車回数に限らず入場料700円は支払う必要があり、点 A において太郎さんの乗車回数は 6 回です。
ただ、この選択肢については日本語としての取り方次第で「誤」ともとれる問題です(消費者が、より消費者余剰の大きい点Bを選択することができると捉えた場合)。
公式の解答が「c:正」となっているため「点 A において」が条件であり、回数選択の余地が無い前提で判断する必要があったようです。

よって「a:誤、b:正、c:正」となり正解は選択肢ウとなります。

 

 

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