【過去問解説(運営管理)】H30第4問 ジョブショップスケジューリング

今日は、運営管理 H30第4問について解説します。

 運営管理 H30 第4問

ある職場では 3 種類の製品A、B、Cを製造している。この職場の作業条件は以下に示すとおりである。
<作業条件>
・各製品は第 1 工程と第 2 工程で同じ順序で加工される。
・各工程では一度加工が始まったら、その製品が完成するまで同じ製品を加工する。
・工程間の運搬時間は 0 とする。
・各製品の各工程における作業時間と納期は下表に示される。

また、第 1 工程において製品をA、B、Cの順に投入した場合のガントチャートは下図のように示され、総所要時間は 18 時間となる。

この職場に製品がA、C、Bの順で到着した場合の、第 1 工程における投入順序決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア  3 つの製品を SPT 順に投入すると、総所要時間は 15 時間である。
イ  3 つの製品を到着順に投入すると、総所要時間は 14 時間である。
ウ  3 つの製品を到着順に投入すると、納期遅れはなくなる。
エ  3 つの製品を納期順に投入すると、納期遅れはなくなる。

解説

ジョブショップスケジューリングに関する問題です。
ジョブショップスケジューリングについては、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。
時間がかかりそうですが、落ち着いて確認していけば解ける問題です。

選択肢ア:その通りです。SPT とはShortest Processing Time、つまり作業時間が短い順に進める方法のことです。第 1 工程における作業時間は短い順にB(1)、C(3)、A(4)ですので、以下の図の通り総作業時間は15時間となります。

よって、この選択肢は〇です。
本番では時間がないのでここで確定して次に進んでも良いですが、今回は他の選択肢も確認していきます。

選択肢イ:誤りです。問題文より、到着はA、C、Bの順ですので、以下の図の通り総作業時間は18時間となります。


よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。選択肢イの通りですので、B(完成18)とC(完成12)が納期遅れとなります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:誤りです。問題文より納期はC、B、Aの順ですので、以下の通りB(完成12)に納期遅れが発生します。


よって、この選択肢は×です。

以上から、正解は選択肢アとなります。

なお、運営管理は本試験では本問のように時間のかかる計算問題が前半の生産管理パートで出題されることが多いので、その場合は一旦後回しにし、時間のかからない後半の店舗管理を先に終わらせてしまってから時間に応じて戻ってくるのも1つの作戦として良いでしょう。

 

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