【過去問解説(財務・会計)】R5(再試) 第20問 株価 #中小企業診断士試験

今日は、財務・会計 R5(再試) 第20問について解説します。

財務・会計 R5(再試) 第20問

H社は全額自己資本からなる企業であり、今期の配当政策を検討中である。H社の資産構成は、現金 1,000 万円、その他の資産 4,000 万円である。また、H社は毎期 300 万円の営業利益をあげており、次期以降も同額の営業利益が期待されている。H社では減価償却費と同額を営業活動維持のために設備投資にあてており、また運転資本の増減もなく、減価償却費以外の費用はすべて現金支出であるため、上記の営業利益はフリーキャッシュフローに一致する。H社の現在の株価は 500 円であり、発行済み株式数は 10 万株である。
H社が現金 200 万円を配当した場合、配当支払後の株価に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、株式市場は完全で、税金や取引コストは存在しないものとする。

ア 株価は配当前と配当後で変化しない。
イ 株価は配当前と比較して 20 円下落する。
ウ 株価は配当前と比較して 50 円下落する。
エ 株価は配当前と比較して 50 円上昇する

解説

株価に関する問題です。
本問は文章が長く、一見難しそうに見えますが、問題文には「税金や取引コストがない完全な市場」と書かれているため、配当を支払うと会社の現金が減るため、その分だけ株価が下がることを理解していれば解けます。

それでは、計算していきましょう。

 配当前の企業価値を確認する
H社の資産は
現金 1,000万円
その他の資産 4,000万円 ですので、企業全体の価値(純資産)は5,000万円です。
② 配当を支払うと会社の資産が減る

H社が 200万円の配当を支払うと、その分だけ会社の現金が減ります。
配当後の資産は次のようになります。

現金 800万円
その他の資産 4,000万円 したがって、配当後の純資産=4,800万円になります。
③ 配当後の株価を計算する
配当後の企業価値4,800万円を発行済株式数10万株で割ると、

4,800万円 ÷ 10万株 = 480円 となります。
④ 株価の変化を確認する

配当前の株価 500円
配当後の株価 480円 したがって、500円 − 480円 = 20円 株価は 20円下落します。
✅ 以上から、正解は選択肢イとなります。

 

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