今日は、経済学 R5(再試)第18問について解説します。
経済学 R5(再試)第18問
個人は一定の賃金率の下で労働供給を行うことで所得を得て、所得と余暇(労働時間以外の時間)で決まる効用を最大化しようとする。下図は、賃金率が上昇して、所得と余暇の関係を表した予算制約線が AB から AC にシフトしたことに伴って、それぞれの予算制約線と無差別曲線が接する点が、点 E から点 F に変化したことを示している。
この図に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 賃金率の上昇は、労働供給を減少させる。
b 賃金率の上昇は、労働供給を増加させる。
c 点 E から点 F への変化は、所得効果が代替効果を上回ったことを意味している。
d 点 E から点 F への変化は、代替効果が所得効果を上回ったことを意味している。
〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd
解説
所得効果と代替効果に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
本問では、賃金率が上昇したとき、個人が余暇と労働をどう配分するかが問われています。
この図では、予算制約線が AB から AC に変化し、最適点が E から F に移っています。横軸は余暇なので、E から F への移動は余暇が増えたことを示します。余暇が増えるということは、その分だけ労働時間は減っているということです。
それでは選択肢をみていきましょう。
a:賃金率の上昇は、労働供給を減少させる。
→ ✅ 正しいです。
本問では、賃金率の上昇後に最適点が E から F に移り、横軸の余暇が増加しています。余暇は労働時間以外の時間ですから、余暇が増えると労働時間は減少します。したがって、この図が表しているのは、賃金率の上昇によって労働供給が減少したケースです。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。
本問では、賃金率の上昇後に最適点が E から F に移り、横軸の余暇が増加しています。余暇は労働時間以外の時間ですから、余暇が増えると労働時間は減少します。したがって、この図が表しているのは、賃金率の上昇によって労働供給が減少したケースです。
よって、この選択肢は〇です。
b:賃金率の上昇は、労働供給を増加させる。
→ ❌ 誤りです。
この図では、賃金率上昇後に余暇が増えているため、労働供給は増加ではなく減少しています。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
この図では、賃金率上昇後に余暇が増えているため、労働供給は増加ではなく減少しています。
よって、この選択肢は×です。
c:点 E から点 F への変化は、所得効果が代替効果を上回ったことを意味している。
→ ✅ 正しいです。
賃金率が上昇すると、通常は余暇の機会費用が高くなるため、余暇を減らして労働を増やそうとする代替効果が働きます。一方で、同じだけ働いてもより多くの所得を得られるようになるため、余暇を増やそうとする所得効果も働きます。本問では最終的に余暇が増えているので、余暇を減らす代替効果よりも、余暇を増やす所得効果の方が上回ったといえます。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。
賃金率が上昇すると、通常は余暇の機会費用が高くなるため、余暇を減らして労働を増やそうとする代替効果が働きます。一方で、同じだけ働いてもより多くの所得を得られるようになるため、余暇を増やそうとする所得効果も働きます。本問では最終的に余暇が増えているので、余暇を減らす代替効果よりも、余暇を増やす所得効果の方が上回ったといえます。
よって、この選択肢は〇です。
d:点 E から点 F への変化は、代替効果が所得効果を上回ったことを意味している。
→ ❌ 誤りです。
代替効果が所得効果を上回るなら、余暇の機会費用上昇を受けて余暇を減らし、労働供給は増える方向に動きます。しかし本問では、E から F への移動で余暇が増え、労働供給は減少しています。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
代替効果が所得効果を上回るなら、余暇の機会費用上昇を受けて余暇を減らし、労働供給は増える方向に動きます。しかし本問では、E から F への移動で余暇が増え、労働供給は減少しています。
よって、この選択肢は×です。
✅ 以上から、正しい組み合わせはaとcですので
正解は選択肢アとなります。
正解は選択肢アとなります。
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