【過去問解説(財務・会計)】R5(再試) 第9問 外貨取引 #中小企業診断士試験

今日は、財務・会計 R5(再試) 第9問について解説します。

財務・会計 R5(再試) 第9問

外貨建取引の決算時の処理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 外貨建売上債権においては、円安の進行によって為替差損が発生する。
イ 外貨建の子会社株式・関連会社株式は、決算日の直物為替相場により換算する。
ウ 在外支店の有形固定資産は、決算日の直物為替相場により換算する。
エ 取引発生後に付した為替予約について振当処理を適用する場合、予約時の直物相場と先物相場の差額は、適切な期間にわたって合理的な基準により配分し、各期の損益として処理する。

解説

外貨取引に関する問題です。
それでは選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:外貨建売上債権においては、円安の進行によって為替差損が発生する。
→ ❌ 誤りです。
円安になると、外貨建債権は円換算額が増加するため為替差益が発生します。輸出取引をイメージすると理解しやすく、回収時のレートが高くなるほど受取円貨は増えるためです。
よって、この選択肢は×です。
選択肢イ:外貨建の子会社株式・関連会社株式は、決算日の直物為替相場により換算する。
→ ❌ 誤りです。
子会社株式・関連会社株式は取得時レートで評価され、決算日の為替レートでは換算しません。これは単なる売買目的ではなく、投資としての性質を持つためです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:在外支店の有形固定資産は、決算日の直物為替相場により換算する。
→ ❌ 誤りです。
在外支店は本社の延長として扱われるため、有形固定資産は取得時レートで換算します。決算日レートを用いるのは在外子会社であり、ここは典型的なひっかけポイントです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:取引発生後に付した為替予約について振当処理を適用する場合、予約時の直物相場と先物相場の差額は、適切な期間にわたって合理的な基準により配分し、各期の損益として処理する。
→ ✅ 正しいです。
振当処理では、直物と先物の差額(直先差額)は期間配分し、各期に配分して損益処理します。さらに、為替変動リスクを平準化するため、予約による影響を取引期間にわたって按分する処理である点がポイントです。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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