今日は、財務・会計 R7 第22問について解説します。
当期のB社とC社の EBITDA、有利子負債、現金・預金、当期純利益、減価償却費はそれぞれ等しいとする。B社の企業価値 EBITDA 倍率(=企業価値÷ EBITDA)がC社のそれよりも高いとき、両社の株価キャッシュフロー倍率に関する記述として、最も適切なものはどれか。なお、B社とC社は日本の会計基準を採用しており、簡便的に、EBITDA と株価キャッシュフロー倍率のキャッシュフローはそれぞれ利益額に減価償却費を加算して計算されている。
ア B社の株価キャッシュフロー倍率はC社のそれと等しい。
イ B社の株価キャッシュフロー倍率はC社のそれよりも高い。
ウ B社の株価キャッシュフロー倍率はC社のそれよりも低い。
エ どちらの株価キャッシュフロー倍率が高いかは判断できない。
解説
EBITDAに関する問題です。
それでは解説に移ります。
1.前提
EBITDAとは、 営業利益に減価償却費などを足し戻した指標で、「本業でどれだけキャッシュを稼ぐ力があるか」を示すものです。
本問では、問題文より
EBITDA = 当期純利益+減価償却費とされているので、株価キャッシュフロー倍率の分母はEBITDAとほぼ同じものと考えてOKです。
今回の解説では、実際の本試験を想定して細かい計算をせずとも、方向性から解答を導き出すこととします。
2.方向性を導き出す
①与えられた条件
・B社とC社は EBITDA が同じ
・有利子負債、現金も同じ
→ この時点で、企業価値(EV)の差は、そのまま株主価値(時価総額)の差に直結すると考えてOKです
③EVの大小関係
「EV ÷ EBITDA が B社の方が大きい」
「EBITDAは同じ」
なので、EVはB社の方が大きいということが分かります。
④倍率を考える
株価キャッシュフロー倍率 = 株価 ÷ キャッシュフロー(≒ 時価総額 ÷ EBITDA)であり
・分母(EBITDA)は同じ
・分子(時価総額)はB社の方が大きい
⑤結論
B社の株価キャッシュフロー倍率の方が高い、と分かります。
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