今日は、経済学 R5(再試) 第17問について解説します。
経済学 R5(再試) 第17問
生産関数 f は、
Q = f(L, K)
と表される。ここで、Q:生産量、L:労働投入量、K:資本投入量である。
資本投入量を一定として、労働投入量と生産量との関係を描くと、総生産物曲線TP が導かれる。
また、総生産物曲線から、労働投入の追加的な増加に伴う生産量の変化を求めると、労働の限界生産物曲線 MP が導出される。
下図は、総生産物曲線と労働の限界生産物曲線を描いたものである。これらの図に関する記述として、最も適切な組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 資本投入量が増加すると、労働投入の各水準において総生産物も増加し、限界生産物曲線は右方にシフトする。
b 労働市場が開放されて外国からの労働移動が生じれば、限界生産物曲線は右方にシフトする。
c 労働投入量が増加すると資本・労働比率が低下し、労働 1 単位当たりの総生産物は増加する。
d 完全競争下では、労働の限界生産物と実質賃金率が一致するように労働投入量を決めることで企業の利潤は最大化し、労働の限界生産物曲線は労働需要曲線と一致する。
〔解答群〕
ア aとb
イ aとc
ウ aとd
エ bとc
オ cとd
解説
生産関数に関する問題です。
まとめシートでは、以下の通り解説しています。
本問では、生産関数における総生産物曲線(TP)と限界生産物曲線(MP)の関係が問われています。
TPの傾きがMPであり、労働投入が増えると限界生産物は逓減する形になります。
それでは選択肢をみていきましょう。
a:資本投入量が増加すると、労働投入の各水準において総生産物も増加し、限界生産物曲線は右方にシフトする。
→ ✅ 正しいです。
資本が増加すると、同じ労働量でもより多く生産できるため、TPは上方にシフトします。その結果、各点の傾きである限界生産物も大きくなり、MP曲線は右方にシフトします。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。
資本が増加すると、同じ労働量でもより多く生産できるため、TPは上方にシフトします。その結果、各点の傾きである限界生産物も大きくなり、MP曲線は右方にシフトします。
よって、この選択肢は〇です。
b:労働市場が開放されて外国からの労働移動が生じれば、限界生産物曲線は右方にシフトする。
→ ❌ 誤りです。
労働移動は「労働量が増える」だけであり、生産関数そのものは変わりません。つまり、MP曲線はシフトせず、同じ曲線上を移動するだけです。つまり、限界生産物曲線は右方にシフトするのではなく変化しません。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
労働移動は「労働量が増える」だけであり、生産関数そのものは変わりません。つまり、MP曲線はシフトせず、同じ曲線上を移動するだけです。つまり、限界生産物曲線は右方にシフトするのではなく変化しません。
よって、この選択肢は×です。
c:労働投入量が増加すると資本・労働比率が低下し、労働1単位当たりの総生産物は増加する。
→ ❌ 誤りです。
資本一定のもとで労働が増えると資本・労働比率は低下し、限界生産力は逓減します。その結果、労働1単位当たりの生産量(平均生産物)も最終的には低下します。つまり、労働1単位当たりの総生産物は増加するのではなく「減少する(逓減する)」します。
よって、この選択肢は×です。
→ ❌ 誤りです。
資本一定のもとで労働が増えると資本・労働比率は低下し、限界生産力は逓減します。その結果、労働1単位当たりの生産量(平均生産物)も最終的には低下します。つまり、労働1単位当たりの総生産物は増加するのではなく「減少する(逓減する)」します。
よって、この選択肢は×です。
d::完全競争下では、労働の限界生産物と実質賃金率が一致するように労働投入量を決めることで企業の利潤は最大化し、労働の限界生産物曲線は労働需要曲線と一致する。
→ ✅ 正しいです。
完全競争下では、企業は「限界生産物=実質賃金」となる点まで労働を雇用することで利潤最大化を行います。そのため、限界生産物曲線はそのまま労働需要曲線となります。
よって、この選択肢は〇です。
→ ✅ 正しいです。
完全競争下では、企業は「限界生産物=実質賃金」となる点まで労働を雇用することで利潤最大化を行います。そのため、限界生産物曲線はそのまま労働需要曲線となります。
よって、この選択肢は〇です。
✅ 以上から、正しい組み合わせはaとdですので
正解は選択肢ウとなります。
正解は選択肢ウとなります。
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