【過去問解説(財務)】R4 第16問 ポートフォリオ理論

今日は、財務・会計 R4 第16問について解説します。

 財務・会計  R4 第16問

以下の図は、すべてのリスク資産と安全資産により実行可能な投資機会を表している。投資家のポートフォリオ選択に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア 安全資産が存在しない場合、効率的フロンティアは曲線 ABCDである。
イ 安全資産が存在しない場合、投資家のリスク回避度にかかわらず、リスク資産の最適なポートフォリオは点Cになる。
ウ 安全資産が存在する場合、投資家のリスク回避度が高いほど、リスク資産の最適なポートフォリオは曲線BCD 上の点D寄りに位置する。
エ 安全資産が存在する場合で、かつ資金の借り入れができないならば、効率的フロンティアは FCDを結んだ線となる。

 

解説

ポートフォリオ理論に関する問題です。
ポートフォリオ理論については、まとめシートで以下の通り解説しています。

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。上のまとめシートの左側の図「効率的ポートフォリオ」の太字AC曲線に当たる部分が効率的フロンティアとなります。本問の場合は曲線BCDです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。選択肢アと同様に、安全資産が存在しない場合リスク資産の最適なポートフォリオは、効率的ポートフォリオとなり、曲線BCD上となります。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。安全資産が存在する場合は、上のまとめシートの左側の図「安全資産を含む効率的ポートフォリオ」の図で解説の通り資本市場線と効率的フロンティアの接点が最適なポートフォリオとなるため、点Cがそれに該当します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。借り入れができない場合は、上のまとめシートの左側の図「安全資産を含む効率的ポートフォリオ」の図で解説の通り、点線部分が除外されるため効率的フロンティアは FCDを結んだ線となります。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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