【過去問解説(企業経営理論)】H30第17問 リーダーシップ

今日は第17問のリーダーシップに関する問題について解説します。

 

H30 企業経営理論 第17

集団のリーダーには、メンバーが集団目標を自身の目標として達成しようとするように働きかけることが求められるが、その手段としてメンバーを追従させるためのパワーが必要である。個人や集団を追従させるパワーの源泉に関する記述として、最も不適切なものはどれか
ア 技術が高度化するにつれ、リーダーが専門的な知識やスキルを有している、あるいは専門家からのサポートを得ていることが、メンバーを従わせる専門力(expert power)となる。
イ 職位権限など、組織から公式に与えられた地位は、それ自体が人々を従わせる正当権力(legitimate power)となる。
ウ メンバーが自身と同じような資質や個性を備えたリーダーに同一化する同一視力(referent power)が生まれる。
エ リーダーがメンバーの昇給や昇進、その他の好意的な労働条件を与えることができる権限を持っている場合、メリットを求めて指示に従う報酬力(rewardpower)が生まれる。
オ リーダーがメンバーに集団内での不利益を与える場合、恐怖心に裏付けられた強制力(coercive power)が生まれる。

 

今回は「最も不適切なもの」問題です。最も不適切なものを選ぶ問題は、1つ不適切なものが確定できれば良いので、適切なものを選ぶ問題より時間がかかりにくい傾向があります。

 

今回はリーダーシップ論に関する問題で、リーダーシップの源泉としてどのような力があり、それぞれがどういう意味か知っているかどうかが問われています。

 

それでは早速選択肢を見てみましょう。

選択肢を見てみると、選択肢ア、イ、エ、オは特に問題なさそうです。

 

しかし選択肢ウは、「メンバーが自身と同じような資質や個性を備えたリーダーに同一化する」とあります。しかし、リーダーシップの源泉のうち同一視力(referent power)は、準拠勢力ともいわれ、自分と同じような人ではなく、自分がこうありたいと思う人と同一化しようとする力ですので、×になります。

以上から、正解は選択肢ウとなります。

 

 

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