【過去問解説(企業経営理論)】R2 第17問 成長戦略と多角化

今日は企業経営理論のR2第17問について解説します。

R2 企業経営理論 第17問

 ある時点で特定の組織形態を採用している企業でも、経営戦略に従って新たな組織形態に移行していくべき場合がある。その場合、単純な発展段階を経るというよりも、経営者の意思決定によって、異なる経路をたどる可能性がある。J.R.ガルブレイスとD.A.ネサンソンは、経営戦略とそれによって採用される組織形態の可能な組み合わせを、組織の発展段階モデルとして定式化した。

 

〔解答群〕

解説

経営戦略とそれによって採用される組織形態に関する問題です。

それでは早速各項目(A~D)について見ていきましょう。

A(単一職能別組織→集権的職能部門)は、垂直統合として複数の生産段階や流通段階を企業内にて統合する場合、集権的な組織が必要となるため、集権的職能部門へと変化することになります。よって、Aは垂直統合があてはまります。

B(集権的職能部門→複数事業部制組織)は、関連事業への多角化戦略によって内部成長を図る場合、事業部制組織へと変化することになります。よって、Bは関連多角化があてはまります。

C(世界的複数事業部制組織→世界的職能部門制組織)は、関連性のある製品ライン間で標準化を図ることで規模の経済を発揮する場合、集権的な職能部門制組織へと変化することになります。よって、Cは規模の経済の活用があてはまります。

D(世界的複数事業部制組織→世界的持株会社)は、外部成長を追求して無関連な多角化を図る場合、持株会社へと変化することになります。よって、Dは非関連事業の買収があてはまります。

以上から正解は選択肢イとなります。

 

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