【過去問解説(情報)】R2 第6問 リレーショナルデータベースの正規化

今日は情報のR2第6問について解説します。

R2 情報 第6問

 A社は、リレーショナルデータベースによって管理するために、販売業務に関する取引データを正規化する必要があるかどうかを検討している。現状では、A社は以下のような「売上表」を用いて取引データを管理している。
現状の「売上表」に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア 顧客名の欄に山田太郎が2 回出てくるのはデータの重複であることから、非正規形である。
イ すでに第二正規形であるので、依存関係がある顧客番号と顧客名を別表に移せば第三正規形になる。
ウ すでに第三正規形であるので、これ以上正規化する必要はない。
エ 一つの売上番号に対して、商品名、単価、数量および小計の項目が複数あるので、非正規形である。

解説

リレーショナルデータベースの正規化に関する問題です。リレーショナルデータベースでは、蓄積されているデータに矛盾や重複が発生しないように表を分割するなどして最適化していきます。これを正規化といいます。
それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢アの「顧客名の欄に山田太郎が2回出てくる」のは、非正規形の繰り返し項目には該当しません。非正規形の繰り返し項目は、「1行の1項目に複数の値を含んでいる状態」を指します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:売上表の商品名・単価・数量・承継の部分では、1行に複数の値を含んでいるため「非正規形の繰り返し項目」に該当します。したがって、売上表は非正規形ですので、第二正規形ではありませんし、顧客番号と顧客名を別表に移しても第三正規形にはなりません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:選択肢イの解説と同様に、売上表は非正規形であり第三正規形ではありません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:選択肢イの解説と同様に、「一つの売上番号に対して、商品名、単価、数量および小計の項目が複数ある」ので売上表は非正規形です。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

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