【過去問解説(経済学)】H27 第17問 費用関数

今日は、経済学のH27 第17問について解説します。

経済学 H27 第17

いま、下図において、ある財の平均費用曲線と限界費用曲線、および当該財の価格が描かれており、価格と限界費用曲線の交点 d によって利潤を最大化する生産量 q が与えられている。この図に関する説明として、最も適切なものを以下の解答群から選べ。

[解答群]
ア 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 adqo によって平均可変費用の大きさが示される。
イ 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 adqo によって利潤の大きさが示される。
ウ 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 bcqo によって収入の大きさが示される。
エ 利潤が最大となる生産量のとき、四角形 bcqo によって総費用の大きさが示される。

解説

費用関数に関する問題です。
費用関数については、まとめシートでは以下の通りまとめています。

 

それでは選択肢をみていきましょう。

選択肢ア:誤りです。平均可変費用については、平均可変費用曲線(上のカラー図のAVC(x))を見て判断しますが、今回の問題には登場していないので判断できません。
よって、この選択肢は×です。

選択肢イ:誤りです。利潤=総収入ー総費用で表されるので、正しくは四角形abcdです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:誤りです。利潤最大化の総収入は、上のまとめシートの解説にもある通り、MC(x)=Pとなるxだけ生産を行うので、正しくは四角形aoqdです。
よって、この選択肢は×です。

選択肢エ:その通りです。利潤が最大となるときの費用pは平均費用曲線AC(x)との接点となりますので、総費用は四角形 bcqo によって示されます。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、正解は選択肢エとなります。

 

 

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