【過去問解説(運営管理)】H25 第39問 販売流通情報システム

今日は運営管理のH25第39問について解説します。

H25 運営管理 第39問

集合包装用商品コード(GTIN-14)のコード体系に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア かつて日本では国内用として16 桁の集合包装用商品コードを業界標準として定めて利用してきたために、切り替えが必要になった。
イ 企業間の取引単位である集合包装に対して設定されているため、チェックデジットを持たないコード体系である。
ウ 集合包装の入数違いなどを識別するために、「1」から「8」までの数字がインジケータとして用いられる。
エ 集合包装の内容物である単品単位を識別しているJANコードからチェックデジットを除いた12桁を使用し設定したコード体系を、日本では「一致型」と呼ぶ。

解説

集合包装用商品コード(GTIN-14)のコード体系に関する問題です。集合包装用商品コードとは、企業間の取引単位である集合包装(ケース、ボール、パレットなど)に対し設定される商品識別コードで、国際標準ではGTIN-14と呼ばれます。

それでは早速、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢ア:集合包装用商品コードは、国際EAN協会(現:GS1)が14桁を国際標準と定めた上で国内用として16桁も認めていたため、日本の食品、菓子、日用品等の業界では16桁を業界標準として利用していました。しかし、2005年1月にGS1が誕生したのを契機に、国際標準の商品コードの桁数を最大14桁と定めて「GTIN」という包括的な名称を推進することにしたため、日本においても、集合包装用商品コードは国際標準へ準拠することが必要となり、2010年3月までに14桁へ切替えることになりました。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢イ:集合包装用商品コードは、「先頭に1桁のインジケータ(1から8)」+「集合包装の内容物である単品を表すJANコード(チェックデジットを除いた12桁)」+「チェックデジット1桁」で作成します。
よって、この選択肢は×です。

選択肢ウ:「インジケータ」は、同一商品で荷姿が異なる場合、内箱と外箱の区別が必要な場合、通常品と販促品を区別する場合などに1~8の数字を順番に使用して識別します。
よって、この選択肢は〇です。

選択肢エ:日本では、2007年2月までは単品と集合包装の商品アイテムコード(チェックデジットを除いた12桁)が同じになる「一致型」のみが認められてきました。しかし、現在では単品と集合包装の商品アイテムコードが一致しない「不一致型」も認められています。
よって、この選択肢は〇です。

以上から、正解は選択肢イとなります。

 

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