【過去問解説(運営管理)】R4 第18問 設備総合効率

今日は、運営管理 R4 第18問 について解説します。

 運営管理 R4 第18問

ある設備について、1,000 時間の負荷時間内での設備データを収集したところ下表が得られた。
以下の改善施策を、期待される設備総合効率の高い順に並べたものとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、負荷時間は同じで、その他の条件も変わらないものとする。

a 不適合の原因を検討して、不適合品率を 20 %から 15 %にする。
b 速度低下の原因を改善して、加工数量を 6,720 個から 7,680 個にする。
c 段取作業を改善して、停止時間を半減させ、稼働時間を 800 時間から 900 時間にする。

〔解答群〕
ア a-b-c
イ b-a-c
ウ b-c-a
エ c-a-b
オ c-b-a

解説

設備総合効率に関する問題です。
設備総合効率については、まとめシートで以下の通り解説しています。

設備総合効率=時間稼働率×性能稼働率×良品率 で表せます。

それでは計算していきます。
まず、与えられた表よりそれぞれの指標は以下の通りとなります。

時間稼働率=800/1,000=0.8
性能稼働率=(5×6,720)/(800×60)=0.7
良品率=1-0.2=0.8

:不適合品率が20%から15%になる、ということは良品率が80%から85%になるということです。
よって、設備総合効率は 0.8×0.7×0.85=0.476→47.6%

:加工数量が6,720 個から 7,680 個になる、ということは性能稼働率が(5×7,680)/(800×60)=0.8→80%になるということです。
よって、設備総合効率は 0.8×0.8×0.8=0.512→51.2%

:稼働時間が800 時間から 900 時間になる、ということは時間稼働率が0.8→0.9になるということです。
よって、設備総合効率は 0.9×0.7×0.8=0.504→50.4%

以上から、期待される設備総合効率の高い順に並べると b-c-aですので
正解は選択肢ウとなります。

尚、本問自体はテキストで扱っている基本論点ですが、計算が多いですので問題に取り組む順番や、計算過程を工夫するなどして本試験ではミスなく落ち着いて取り組むようにしましょう。

 

 

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